System of Culture 個展「Exhibit 4」

　CALM & PUNK GALLERYでは、System of Cultureによる個展「Exhibit 4」を開催している。

　System of Cultureは、2017年に活動をスタートさせた、小松利光と佐々木祐真の2名からなるユニット。小松と佐々木はともに武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業、作品はすべて共同で制作している。「JAPAN PHOTO AWARD 2021」ではPatricia Karallis賞を受賞。22年には、大澤紗蓉子（横浜美術館学芸員）の推薦により「VOCA展2022」に出展した。

　現在、System of Cultureは主に写真という仕組みと機能を扱い、媒体の枠と周辺のありようを探る制作に取り組んでいる。絵画や映画からインスピレーションを受けた作品は、演出により構築、描画された画面が丁寧にプリントされ、記憶を引き寄せる鑑賞体験へとつながることが特徴で、時には印象派の絵画やピクトリアリズムなど、現代で定義付けられた19世紀以降の美術を思わせるような素振りをみせる画面は、注視するごとに発見があり、視覚と記憶を刺激する。

　本展は、System of Cultureの代表的なシリーズ「EMULSION」「斜陽」「Sacred Place」「Landscape」からの作品約15点で構成され、2.5メートルの大型作品も登場する。