Vol.68 No.1038
2016年7月号 特集「2.5次元文化」
キャラクターのいる場所
日本のマンガやアニメやゲームを中心とする
コンテンツ産業において、近年「2.5次元文化」と呼びうる、
ライブ性や体験性の高い表現形態が注目を集めている。
「2.5次元」という言葉は、キャラクター表現において、
平面と立体のはざま、虚構と現実のはざまなど、様々な解釈が可能だ。
例えば「2.5次元ミュージカル」では、
「キャラクターがマンガから抜け出してきたみたい!」という
"次元を超えた"驚きや感動が、観客の心をとらえる。
それはイマジネーションの力に支えられたな知的な遊戯であり、
現代のリアリティーを揺さぶる可能性を秘めているかもしれない。
広がりゆく「2.5次元文化」の諸相とその背景を、
多角的にひもときたい。
