Vol.65 No.997
2013年12月号 特集「新しい芸術運動としての陶芸」
1万年以上前、土を捏ねて焼いた土器がつくられた後、 素材や形を変化させながら、人々の生活で使われてきた、やきもの。
しかし、現在流通している食器に、土や火を感じられるものは少ない。
そんな現代において、力強い「自然性」を湛えたやきもので 勝負する陶芸家たちがいる。彼らが向かうのは、やきものの原点だ。
近代陶芸の文脈から解放された世代がいま、 生き方や作陶を通じて、やきものと人との関係性を変える、 新しい陶芸を、生み出そうとしている。
ここでは、そんな「芸術」を日常に引き戻そうとする、 陶芸家の動向を新しい芸術運動ととらえ、特集する。
