杉全直

　杉全直は東京都生まれ、兵庫県育ち。東京美術学校油画科卒業。1939年美術文化協会の創立に参加、シュールレアリスム風の作品を同展に発表したが、53年に退会。日本国際美術展や現代日本美術展に出品するとともに精力的に個展を開催、61年のサンパウロ・ビエンナーレ展をはじめ、海外展にも出品を重ねる。多摩美術大学教授、東京芸術大学教授を歴任。1999年姫路市立美術館で「杉全直展」開催。「第9回独立展」協会賞（1939）、「第5回日本国際美術展」鎌倉近代美術館賞（1959）などを受賞。