EXHIBITIONS

can (not) reach

2022.05.13 - 06.05

川端健太 参考画像

菊池遼 参考画像

三瓶玲奈 参考画像

和田直祐 参考画像

 絵画を主に制作する4作家、川端健太、菊池遼、三瓶玲奈、和田直祐によるグループ展「can (not) reach」がEUKARYOTEで開催される。

 川端健太は1994年埼玉県生まれ、現在は東京藝術大学大学院美術研究科油画技法材料博士課程に在籍。現代的な視覚体験や感覚、個人の記号化や、インターネットの普及に伴う人とのコミュニケーションの多層化など、人と人との情報伝達を間接的にしていると思われる隔たりについて考え、主に人物をモチーフとした緻密なモノクロームの表現を基軸に、絵画や立体作品を制作している。

 菊池遼は1991年青森県生まれ、現在は東京造形大学大学院美術研究領域博士後期課程に在籍。シルクスクリーンなどの技法を用い、画面を荒い網点で構成した絵画の制作を行う。その荒い網点によって、遠くから鑑賞する時にはイメージが見えるが、近づくと点の列に還元され消えてしまう視覚効果をつくり出し、「もの」の儚さやたどり着けなさ、現象性の表現を試みている。

 三瓶玲奈は1992年愛知県生まれ、2017年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻修了。身近にある風景や静物、自身が経験した出来事などをモチーフとし、記憶や身体を通した感覚をもとに絵画を描く。真摯な画面とのやりとりから生まれるストロークによって光が現れ、抽象と具象の間を行き来しながら、絵画そのものに対する洞察を深めている。

 和田直祐は1983年兵庫県生まれ、2013年に京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)大学院修士課程ペインティング領域を修了。絵具のレイヤーを重ねていく「グレージング」という古典技法を参照し、それを高透明の樹脂塗料を用いて構築することで、透過効果による流動性を伴う絵画の創出を試みる。画面内に光が内包されることで、距離や視点の位置によって幾重にも重ねられたレイヤーのかたちや色が微かに変化していく。

 本展にあたって、4人の作家同士がやりとりを深める過程で浮かび上がってきた「隔たり」といった感覚をきっかけに、各作家のリーチに関する思考を絵画の手法を通して対比させ、それぞれの作品における距離感を表出させる。