2024.4.12

今週末に見たい展覧会ベスト14。中尊寺金色堂から宇野亞喜良、KYOTOGRAPHIEまで

今週末までに開幕・閉幕する展覧会から、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

展示風景より、国宝《阿弥陀如来坐像》(12世紀)
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平泉の国宝仏像が目の前に。「建立900年 特別展『中尊寺金色堂』」(東京国立博物館)

展示風景より、左から国宝《勢至菩薩立像》、国宝《阿弥陀如来坐像》、国宝《観音菩薩立像》(すべて12世紀)

 岩手・平泉の国宝・中尊寺金色堂。その建立900年を記念した展覧会「建立900年 特別展『中尊寺金色堂』」が東京国立博物館で4月14日まで開催中だ。レポートはこちら

 中尊寺金色堂は天治元年(1124)、藤原清衡(1056〜1128)によって建立された東北地方現存最古の建造物。建物の内外は金色で飾られ、螺鈿蒔絵の漆工技法を駆使した装飾が施された絢爛豪華な姿を持つ。都から離れたこの地で栄華を極めた奥州藤原氏が眠る聖地であり、岩手・平泉における文化遺産のシンボルだ。

 本展は、この金色堂の中央壇の壇上に安置される11体の国宝仏像をすべて展示。寺の外で中央壇上のすべての仏像がそろって展示されるのは初めてのこととなっている。

会期:2024年1月23日〜4月14日
会場:東京国立博物館 本館特別5室
住所:東京都台東区上野13-9
電話番号:050-5541-8600
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 1600円 / 大学生 900円 / 高校生 600円

安井仲治、20年ぶりの回顧展。「生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真」(東京ステーションギャラリー

展示風景より

 東京・丸の内の東京ステーションギャラリーで「生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真」が4月14日まで開催中だ。本展は愛知県美術館と兵庫県立美術館からの巡回展となっている。レポートはこちら

 安井は大阪生まれ。18歳で関西の名門・浪華写真俱楽部に入会。写真家としてまたたく間に頭角を現わし、日本全国にその名が知られる存在になった。38歳で病没するまでの約20年というごく短い写歴のあいだに、じつに多彩な仕事を発表。その作品は同時代の写真家をはじめ、土門拳や森山大道など後世に活躍した写真家たちからも評価されている。

 本展は200点以上の作品を通じて安井の全貌を回顧するもの。戦災を免れたヴィンテージプリント約140点、ネガやコンタクトプリントの調査にもとづいて制作されたモダンプリント約60点のほか、様々な資料を展示することで、安井の活動を実証的に跡づけ、写真の可能性を切りひらいた偉大な作家の仕事を現代によみがえらせる試みだ。

会期:2024年2月23日~4月14日
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
電話番号:03-3212-2485
開館時間:10:00~18:00(金~20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 1300円 / 高校・大学生 1100円 / 中学生以下 無料

シュルレアリスムに対峙した日本の画家たち。「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」(板橋区立美術館)

浅原清隆 多感な地上 1939 東京国立近代美術館

 板橋区立美術館で開催中の「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」が4月14日まで開催中だ。

 1924年にアンドレ・ブルトンが「シュルレアリスム宣言」を発表してから今年で100年。フランスで誕生し、詩や思想、絵画に多大な影響を及ぼしたこの芸術運動は、当時の日本の画家たちを魅了した。

 本展では、戦中・戦後の激動の時代に、シュルレアリスムという前衛表現によって時代と対峙した日本の画家たちの軌跡を、約120点の作品と資料から検証するものとなっている。

会期:2024年3月2日〜4月14日
会場:板橋区立美術館
住所:東京都板橋区赤塚 5-34-27
電話番号:03-3979-3251 
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:月 
料金:一般 650円 / 大学・高校生 450円 / 中学・小学生 200円

名作椅子を通じて20世紀のデザイン史を俯瞰する。「椅子とめぐる20世紀のデザイン展」(大阪髙島屋)

東京展展示風景より、「第2章 デザイン革命 モダニズム」

 大阪・難波の大阪髙島屋で開催中の、織田コレクションから100脚の名作椅子を紹介する「椅子とめぐる20世紀のデザイン展」が4月14日で閉幕する。東京会場のレポートはこちら

 織田コレクションとは、椅子研究家・織田憲嗣(おだのりつぐ)が長年かけて収集・研究してきた、20世紀の優れたデザインの家具と日用品のコレクション。その種類は、北欧を中心とした椅子やテーブルから照明、食器やカトラリー、木製のおもちゃまでと多岐にわたる。また、写真や図面、文献などの資料を含め系統立てて集積されており、近代デザイン史の変遷を俯瞰できる学術的にも極めて貴重な資料として世界的にも高い評価を得ている。

 本展では、アール・ヌーヴォーやバウハウス、ミッド・センチュリー、イタリアン・モダンといった20世紀におけるデザインの変遷を、同コレクションから厳選した100脚の名作椅子を通じて俯瞰することができるだろう。

会期:2024年3月27日〜4月14日
会場:大阪髙島屋 7階グランドホール
住所:大阪府大阪市中央区難波5-1-5
開館時間:10:00〜19:00(最終日は〜17:00)※入場は閉場の30分前まで  
料金:一般 1200円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下無料

今回で22回目の開催。「ポーラ ミュージアム アネックス展 2024 ―表彰と趣意―」(ポーラ ミュージアム アネックス)

メインビジュアル

 ポーラ ミュージアム アネックスで、「ポーラ ミュージアム アネックス展 2024 ―表彰と趣意―」の後期会期が4月14日まで開催されている。展示作家は水永阿里紗・菊池奈緒・鶴見朋世。

 ポーラ ミュージアム アネックス展は、公益財団法人ポーラ美術振興財団が行っている「若手芸術家の在外研修助成」を受けたアーティストの研修成果披露展覧会として毎年開催しているもので、今回で22回目を迎える。今回の展示は、ポーラ美術館 木島俊介前館長監修のもと「表彰と趣意」と題し、近年の研修員より採択された6名の作品を前後期に分けて紹介している。

会期:2024年2月9日〜4月14日
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
住所:東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
電話番号:050-5541-8600 
開館時間:11:00〜19:00 
料金:無料

「素材の詩人」ダニエル・ブラッシュの手仕事を見る。「ダニエル・ブラッシュ展 ― モネをめぐる金工芸」(21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3)

展示風景より

 ヴァン クリーフ&アーペルの支援によって2012年に設立され、パリを拠点に香港や上海、ドバイに5つのキャンパスを構える「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」。同校が東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3において、ダニエル・ブラッシュ(1947〜2022)の作品を日本で初めて紹介する美術展「ダニエル・ブラッシュ展 ― モネをめぐる金工芸」をスタートさせた。会期は4月15日まで。

 同展は、2017年〜18年にかけてレコール パリ本校からニューヨークに巡回した「Cuffs & Necks(カフス&ネックス)」展、そして23年に香港のレコール アジアパシフィックで開催された「DANIEL BRUSH AN EDIFYING JOURNEY(ダニエル・ブラッシュ 啓発の旅)」展に続くものとなっている。

会期:2024年1月19日〜4月15日
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
住所:東京都港区赤坂9-7-6
電話番号:0120-50-2895(レコール事務局)  
料金:無料

900点を超える作品で仕事の全貌を見る。「宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO」(東京オペラシティ アートギャラリー)

『きんのおの』原画 2017 ©︎AQUIRAX

 イラストレーター/グラフィックデザイナーの宇野亞喜良(うのあきら、1934〜)の初期から最新作までの全仕事を網羅する、過去最大規模の展覧会「宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO」が、東京・新宿の東京オペラシティ アートギャラリーで開幕した。会期は6月16日まで。

 宇野の仕事を振り返る大型個展は、2010年に刈谷市美術館で開催されて以来14年ぶり、東京では初の開催となる。本展では、膨大な宇野の仕事の全貌が900点を超える作品群と12つの章立てで紹介される。

会期:2024年4月11日〜6月16日
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2 
電話番号:050-5541-8600 
開館時間:11:00〜19:00 ※入場は閉場の30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌火曜日)
料金:一般 1400 / 大学・高校生 800円 / 中学生以下無料

ついにリニューアルオープン。「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」(大阪市立東洋陶磁美術館)

大阪市立東洋陶磁美術館 ©岡本公二

 2022年2月よりエントランス棟の増築工事を行ってきた大阪・中之島の大阪市立東洋陶磁美術館が、4月12日にリニューアルオープン。それに際し、オープン記念特別展「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」が開催される。会期は4月12日~9月29日。

 同館は、昭和の実業家・安宅英一による「安宅コレクション」の陶磁が、住友グループから大阪市に寄贈されたことを記念して1982年11月に開館した。「李秉昌(イ・ビョンチャン)コレクション」の韓国陶磁や、濱田庄司作品などの寄贈、日本陶磁の収集などにより、東洋陶磁のコレクションとして世界第一級の質と量を誇り、館蔵品には2件の国宝と13件の重要文化財が含まれる。

 リニューアルにあたっては高さ約7メートルのガラスに囲まれたエントランスを設置。そして、こけら落としとなるオープン記念特別展「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」では、同館が世界に誇る「安宅コレクション」や「李秉昌コレクション」を中心に、当館所蔵の東洋陶磁コレクションなど約380件が新たに紹介されるという。

会期:2024年4月12日~9月29日
会場:大阪市立東洋陶磁美術館
住所:大阪市北区中之島1-1-26
電話番号:06-6223-0055 
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(4月29日、5月6日、7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館)、5月7日、7月16日、8月13日、9月17日、9月24日
料金:一般 1600円 / 大学・高校生800円

エミール・ガレやルネ・ラリックなどのコレクションを公開。飛驒高山美術館がオープン。

展示室1「ガレの杜〜アール・ヌーヴォー」のイメージ

 4月11日、岐阜・高山市の会員制ホテル「サンクチュアリコート高山 アートギャラリーリゾート」の敷地内に「飛驒高山美術館」が開館した。

 同ホテルは、2020年5月に閉館した旧飛驒高山美術館の敷地にオープンしており、新美術館は旧館のコレクションを引き継ぐかたちで開館。ホテル宿泊者以外の一般利用も可能な美術館だ。美術館は5つの展示室で構成されており、エミール・ガレやルネ・ラリックなどのコレクションが公開されている。

開業日:2024年4月11日
住所:岐阜県高山市上岡本町1-124-1
電話番号:0577-40-1007
開館時間:10:00~15:00 ※入場は閉館の30分前まで
休業日:無休
料金:一般 1000円(ホテル宿泊者、サンクチュアリコート高山メンバーは無料) / 小学生以下無料

青森県内5館が連携。「AOMORI GOKAN アートフェス2024」(青森県内の美術館・アートセンター)

岩根愛 The Opening 2022

 青森県内にある美術館・アートセンター(青森県立美術館、青森公立大学 国際芸術センター青森、弘前れんが倉庫美術館、八戸市美術館、十和田市現代美術館)を中心に、初の試みとなる「AOMORI GOKAN アートフェス」が開催される。テーマは「つらなりのはらっぱ」。

 同フェスでは特定のディレクターは置かず、青森にという地域に根差して活動する各館のキュレーターが協働。展覧会やプロジェクト、パフォーマンスなど、それぞれの館の特徴を活かした多様なプログラムを企画し、新たな美術館のネットワークを探ろうというものだ。

 例えば、青森県立美術館では、青木淳が提唱した「原っぱ」論を参考する展覧会「かさなりとまじわり」(4月13日〜9月29日)、十和田市現代美術館では企画展「野良になる」(4月13日〜11月17日)、 弘前れんが倉庫美術館では、展覧会「蜷川実花 with EiM:儚くも煌めく境界」とリサーチプロジェクト「弘前エクスチェンジ #06 『白神覗見考』」(ともに〜9月1日)が開催される。

テーマは「SOURCE」。「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」(京都市内各所)

Claudia Andujar, Collective house near the Catholic mission on the Catrimani River, Roraima state, 1976. Mineral pigment print, from infrared film. (68.5 x 102.5 cm). Instituto Moreira Salles Collection

 2013年より毎年、京都市内各所を舞台に開催されている写真に特化した芸術祭「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。その第12回目を迎える2024年のテーマが「SOURCE」に決定した。

 同写真祭は12の会場で13の展覧会を開催。それらの会場では、生命、コミュニティ、先住民族、格差社会、地球温暖化など、10ヶ国13組のアーティストらがオルタナティヴな未来を提示する。

 参加アーティストは、クラウディア・アンドゥハル、ヴィヴィアン・サッセン、ティエリー・アルドゥアン、ルシアン・クレルグ、川田喜久治、柏田テツヲ、ジェームス・モリソン、Iranian citizen and photographers、ヨリヤス(ヤシン・アラウイ・イズマイーリ)、川内倫子、潮田登久子、ジャイシング・ナゲシュワラン。

会期:2024年4月13日〜5月12日
会場:京都文化博物館 別館、誉田屋源兵衛 竹院の間・黒蔵、京都新聞ビル地下1階、二条城二の丸御殿 台所・御清所、京都市京セラ美術館 本館 南回廊 2階、京都芸術センター、ASPHODEL、出町桝形商店街、DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space、八竹庵(旧川崎家住宅)ほか

雪舟受容の足跡をたどる。特別展「雪舟伝説―「画聖」の誕生―」(京都国立博物館)

雪舟筆 国宝 秋冬山水図 室町時代(15世紀) 東京国立博物館蔵 通期展示

 京都国立博物館で日本美術史を代表する画家・雪舟とその受容をたどる展覧会特別展「雪舟伝説―「画聖」の誕生―」が開催される。会期は4月13日〜5月26日。

 日本で雪舟ほどよく知られた画家はいない。6件もの作品が国宝に指定されており、歴史的にも桃山時代の雲谷派や長谷川派、江戸時代の狩野派だけではなく、様々な画家たちが雪舟を慕い、その作品に学びながら、新しい絵画世界を切り開いてきた。

 本展は、おもに近世における雪舟受容をたどることで、「画聖」と仰がれる雪舟への評価がいかにして形成されてきたのかを考える。

会期:2024年4月13日〜5月26日 前期:4月13日~5月6日 / 後期:5月8日〜26日
会場:京都国立博物館
住所:京都府京都市東山区茶屋町527 
開館時間:9:00~17:30 ※入館は17:00まで
休館日:月(ただし、4月29日〜5月6日は開館)、5月7日
料金:一般 1800円 / 大学生 1200円 / 高校生 700円 / 中学生以下無料

国宝《両界曼荼羅(高雄曼荼羅)》を修理後初公開。生誕1250年記念特別展「空海 KŪKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界」(奈良国立博物館)

国宝 両界曼荼羅(高雄曼荼羅)のうち金剛界(部分) 平安時代(9世紀) 京都・神護寺

 弘法大師・空海(774〜835)の生誕1250年を記念し、空海が真言密教の歴史と魅力を紹介する展覧会「空海 KŪKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界」が、4月13日〜6月9日の会期で奈良国立博物館にて開催される。

 本展は、空海が日本にもたらした密教の全貌を解き明かすとともに、密教の「マンダラ空間」を展示室に展開し、国宝・重要文化財を含む様々な作品を紹介するもの。詳細は10月2日に東京都内で開催予定の記者発表会で発表されるが、「密教とはーー空海の描いた世界」「密教の源流ーー陸と海のシルクロード」「空海入唐と恵果との出会いーー胎蔵界と金剛界の融合」「空海の帰国 神護寺と東寺ーー密教流布と護国」「金剛峯寺と弘法大師信仰」の5章で構成されるという。

会期:2024年4月13日〜6月9日
会場:奈良国立博物館 東西新館
住所:奈良県奈良市登大路町50番地
電話番号:050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、4月29日、5月6日は開館)、5月7日
料金:一般 2000円 / 高大生 1500円

「静嘉堂文庫竣工100年・特別展 画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎ー『地獄極楽めぐり図』からリアル武四郎涅槃図まで」(静嘉堂文庫美術館)

河鍋暁斎 地獄極楽めぐり図 明治2~5年(1869~72)

 東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館で、静嘉堂文庫竣工100年を記念した特別展「静嘉堂文庫竣工100年・特別展 画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎ー『地獄極楽めぐり図』からリアル武四郎涅槃図まで」が開催される。会期は4月13日~6月9日。

 絵師・河鍋暁斎と、探検家で好古家、著述家、北海道の名付け親である松浦武四郎は、幕末から明治期に活躍し、お互いを知る仲だった。画鬼と呼ばれた暁斎は、あらゆるものを描いた生来の絵師で、武四郎から依頼され、武四郎を釈迦に見立てた《武四郎涅槃図》を描いている。

 本展では静嘉堂文庫所蔵の暁斎の代表作のひとつ《地獄極楽めぐり図》を全場面展示するほか、松浦武四郎記念館所蔵の重要文化財、暁斎筆《武四郎涅槃図》と、そこに描かれた《大首飾り》をはじめとした武四郎愛玩の品々を初めて同じ空間で展示し、「武四郎涅槃図」を立体的に再現するもの。

 あわせて、武四郎の生家に伝来した武四郎蒐集の古物の目録である『蔵品目録』掲載の資料で、近年静嘉堂が所蔵することが再認識された古写経類、天神画像など書画類も紹介される。

会期:2024年4月13日~6月9日
会場:静嘉堂文庫美術館(丸の内)
住所:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1階
開館時間:10:00〜17:00(土〜18:00、第4水〜20:00)※入館は閉館の 30分前まで 
休館日:月(ただし、4月29日、5月6日は開館)、5月7日
料金:一般 1500円 / 大高生 1000円 / 中学生以下無料