2020.8.11

ベイルート大爆発、被害の文化施設に連帯と協力を。ルーヴル美術館やICOMなどが共同声明

8月4日にレバノンの首都ベイルートで発生した大規模爆発。この爆発によって被害を受けた文化施設に対し、世界各地の美術館や文化機関が連帯を表明した。

レバノンの国旗

 8月4日にキノコ雲を伴う大規模爆発があったレバノンの首都ベイルート。この爆発では、地元の美術館やギャラリーなどにも被害が出ていることが判明している。こうした文化施設の被害に対し、世界各地から連帯と協力を明らかにする声明が発表された。

 「Statement of solidarity with Lebanon and support to recover the damaged cultural heritage in Beirut」と題された声明は、ルーヴル美術館やICOM(国際博物館会議)、ユネスコ、世界遺産アラブ地域センター、ブリティッシュカウンシル、中国国家博物館など、25以上の機関による共同署名。

 声明文では、「我々は遺産保護団体の一員として、また実務家として、レバノンの人々と共に数十年にわたり文化遺産を保護し、保全するために活動してきた」としつつ、以下のように表明している。

 「私たちはこのような困難な時代にも、レバノンと私たちの共同作業を継続するために、皆様の側にいます。被害を受けた図書館、博物館、歴史的建造物は、文化的な応急処置と長期的な復旧作業を必要とします。それらのコレクションは、緊急の保護と救出が必要となるでしょう。私たちは、この爆発によってベイルートで被害を受けた遺産の完全な復興に貢献するために、私たちができることのすべてを行うことを誓います」。