2018.12.4

中国美術印刷を牽引する「Artronグループ」、世界最大の美術品データベース「Artprice」との連携を発表

中国と西洋の美術市場における2つの主要なプレーヤー、中国の最大手美術書籍印刷企業「Artron(アートロン)グループ」とフランスの美術品データベース「Artprice(アートプライス)」が、合同チームを設立した。

左から、Artronグループ創業者兼会長のワン・ジエとArtprice創業者兼会長のティエリ・エールマン
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 中国・北京に本社を置く世界最大の美術書籍印刷企業「Artron(アートロン)グループ」と、フランスの美術品価格と索引データベース「Artprice(アートプライス)」が、合同チームの設立を発表した。

 1993年に創設されたArtronグループは、美術書籍やオークションカタログの生産や、中国美術市場のデータベースの構築を手掛けている美術印刷の大手。年間3億冊以上の美術書籍やオークションカタログを印刷し、ポータルサイトでは300万人以上の会員を擁している。

 いっぽう、1997年に設立されたArtpriceは、3000万件以上の索引と70万人以上のアーティストを対象にしたオークションデータを所有。6300人のオークション関係者がデータベースを更新し、美術市場の傾向に関する情報を世界に発信している。

Artronグループ北京本社より

 今回、ArtronとArtpriceが合同チームを設立することで、ユーザーはArtronのポータルサイトやソーシャルネットワークからArtpriceにアクセスできるようになる。

 また、Artpriceの通信社であるArtMarketInsightは、中国と西洋美術市場の情報結合を目指し、中国語と英語で1日約30本の記事を公開するという。

 中国と西洋の美術市場における2つの主要なプレーヤー。その2社の連携により、中国と西洋美術市場の交流が一層高まることが期待される。