2019.4.14

ハッシュタグは「#10分遺言」。dividual inc.が遺言を収集したインスタレーションをあいちトリエンナーレ2019で披露

ドミニク・チェン率いる「dividual inc.」が、参加型の新作インスタレーション《Last Words / TypeTrace》を、あいちトリエンナーレ2019で発表する。同作は、明日自分がこの世を去ることを想定しながら大切な人に向けて書いた「最後の言葉」を収集し、会場で一挙に再生するというもの。

Courtesy of dividual inc.

 ジャーナリスト・津田大介が芸術監督を務める芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」。今年で4回目の開催となる同芸術祭は「情の時代」をテーマに掲げ、夏から秋にかけて愛知県名古屋市を中心に開催される。

 同芸術祭の見どころの一つ《Last Words / TypeTrace》は、ドミニク・チェン率いる「dividual inc.」による一般参加型の新作インスタレーションだ。同作は、執筆プロセスの記録を再生するソフトウェア「TypeTrace」を用いて、人々がそれぞれ明日自分がこの世を去ることを想定しながら、大切な人に向けて書いた「最後の言葉」を一挙に再生するというもの。

 作品展示にあたって、現在TwitterとFacebookで「#10分遺⾔」というハッシュタグのもと、⼀般から「遺言」の投稿を募集している。今年のテーマである「情の時代」に沿って、インターネット上の情報に「情け」や「報い」が宿るのかどうかを探る試みだ。