2019.1.30

インターネット以降の表現と文化形成とは? ICCで開催のシンポジウムにアジアのアーティストやキュレーター、編集者が集う

東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター [ICC] で、シンポジウム「インターネット以降の文化形成―創作、発信、ネットワーク」が開催される。同シンポジウムでは、アーティストやキュレーター、編集者などが集まり、ネット時代における新たな文化形成プロセスを探る。日程は2月2日、3日。

 国際交流基金アジアセンターとアーツカウンシル東京が共催で行なってきた「アート&テクノロジー」をテーマにした国際シンポジウム。その第3回目となる「インターネット以降の文化形成―創作、発信、ネットワーク」が、2月2日、3日に東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター [ICC] で開催される。

 1日目に行われる第1部のテーマは「ネット社会における創造とは」。メディアテクノロジーをツールとして、また創作の場そのものとして活動するアーティストの実践に焦点を当て、ネット社会の創作活動、ジャンルを横断する多様な表現の現在を浮き彫りにする。

 パネリストは和田永(アーティスト、ミュージシャン)、ワッタナプーム・ラーイスワンチャイ、ナンタワット・ジャラットルアンニンからなるEyedropper Fill(マルチメディア・デザイン・チーム)、豊田啓介(建築家/建築デザイン事務所noiz共同主宰)、ルー・ヤン(アーティスト)、tomad(オーガナイザー、DJ/Maltine Records主宰)。モデレーターは畠中実(ICC主任学芸員)が務める。

 2日目は、第2部を「新たな表現はいかにしてプロデュースできるのか」、第3部を「アジアのカルチャーシーンをつくるには」とし、ネット社会特有の新たな表現を発信するプロダクションと、メディアによるカルチャーシーン形成の実践を紹介。インターネット以降の文化の相互作用、アジアにおけるユースカルチャーの未来について考える。

 第2部では、リアル・リザルディ(アーティスト、研究者)、dj sniff(ターンテーブル奏者、DJ、キュレーター)、モデレーターとして金澤韻(インディペンデント・キュレーター/十和田市現代美術館学芸統括)が登壇。

 第3部はパネリストに川田洋平(編集者/『STUDIO VOICE』ディレクター)、マーヴィン・ココナン(PURVEYR設立者、編集長)、FNMNL[和田哲郎]+VISLA Magazine[チェ・ジャンミン,クォン・ヒョギン](それぞれカルチャー・ウェブマガジン)、モデレーターに若林恵(編集者)を迎える。

 本シンポジウムではこの2日間を通して、インターネットが日常化した時代における創作活動の変容をとらえ、特にアジアにおける新たな文化形成のプロセスを探る。