EXHIBITIONS

ダン・フレイヴィン

ダン・フレイヴィン ”Monument” for V.Tatlin(V・タトリンのための“モニュメント”) 1967 展示風景 Espace Louis Vuitton Tokyo, 2017 Courtesy Fondation Louis Vuitton © ADAGP, Paris 2017 Photo by Jeremie Souteyrat

ダン・フレイヴィン ”Monument” for V.Tatlin(V・タトリンのための“モニュメント”) 1967 展示風景 Espace Louis Vuitton Tokyo, 2017 Courtesy Fondation Louis Vuitton © ADAGP, Paris 2017 Photo by Jeremie Souteyrat

「ダン・フレイヴィン展」より 展示風景 Espace Louis Vuitton Tokyo, 2017 Courtesy Fondation Louis Vuitton © ADAGP, Paris 2017 Photo by Jeremie Souteyrat

「ダン・フレイヴィン展」より 展示風景 Espace Louis Vuitton Tokyo, 2017 Courtesy Fondation Louis Vuitton © ADAGP, Paris 2017 Photo by Jeremie Souteyrat

「ダン・フレイヴィン展」より 展示風景 Espace Louis Vuitton Tokyo, 2017 Courtesy Fondation Louis Vuitton © ADAGP, Paris 2017 Photo by Jeremie Souteyrat

ダン・フレイヴィン UNTITLED 1963 展示風景 Espace Louis Vuitton Tokyo, 2017 Courtesy Fondation Louis Vuitton © ADAGP, Paris 2017 Photo by Jeremie Souteyrat

 1960年代にミニマリスト運動を主導し、光そのものを作品に用いたダン・フレイヴィンの個展が開催される。フレイヴィンは61年から63年にかけて制作した『Icons(イコン)』シリーズで初めて「光」を使用。8枚の四角いキャンバスに電球と蛍光灯を取り付けたこの一連の作品は、その後芸術家としての彼のキャリアを形づくり、45 度の角度で壁に取り付けられたゴールドの着色蛍光管が発する長い1本の光の帯──『The Diagonal of May 25, 1963(1963 年 5 月 25 日の斜め線)』が誕生した。作家はそれ以降、4種類のサイズと10種類の色(青・ 緑・ピンク・黄・赤・紫外線、そして4種類の白)の既製品の蛍光灯のみを素材として、これらを改造したり、あるいは装飾を加えたりすることは一切せずに限られた材料を様々に配置した作品を生み出し続けた。

 60年代から70年代にかけフレイヴィンの作品は、単純な構造から、部屋の角部分を使ったインスタレーション、そして代表的な「格子で塞がれた廊下(barred corridors)」まで、より複雑な形状を見せていった。そして70年代以降、フレイヴィンの作品の構成はますます大規模になり、この頃から特定の場所に存在するために制作するサイトスペシフィック・インスタレーション作品が主となった。

 本展では、フォンダシオン ルイ・ヴィトンのコレクションから、作品7点を展示する。