EXHIBITIONS

世紀末ウィーンのグラフィック

デザインそして生活の刷新に向けて

2019.04.13 - 06.09

ベルトルト・レフラー(編) 『ディ・フレッヒェ(平面)-装飾デザイン集(新シリーズ) 第Ⅱ巻』 1910/11 京都国立近代美術館所蔵

グスタフ・クリムト ウィーン分離派の蔵書票 1900頃 京都国立近代美術館所蔵

『キャバレー〈フレーダーマウス〉上演本』第1号(表紙・装丁:カール・オットー・チェシュカ) 1907 京都国立近代美術館所蔵

『キャバレー〈フレーダーマウス〉上演本』第2号(表紙:モーリツ・ユンク、装丁:カール・オットー・チェシュカ) 1907 京都国立近代美術館所蔵

ルートヴィヒ・ハインリヒ・ユンクニッケル 三羽の青い鸚鵡(連作「シェーンブルンの動物たち」より) 1909頃 京都国立近代美術館所蔵

カール・モル ハイリゲンシュタットの聖ミヒャエル教会 1903 京都国立近代美術館所蔵

フェルディナント・アンドリ ライ麦おばさん(アウグスト・コピッシュ『精選詩集』「ゲルラハ青少年叢書第13巻」のための挿絵) 1903頃 京都国立近代美術館所蔵

 2015年、京都国立近代美術館の収蔵品に、世紀末ウィーンの優れたグラフィック作品が新たなに加わった。まとまって収蔵された作品群は、当時のウィーンで生み出された版画や挿絵本とその原画、装丁、壁画の原画など、多様な表現が網羅されている。

 19年1月〜2月にかけて、京都国立近代美術館はこのコレクションの全貌を紹介。これに続くものとして、目黒区美術館で「世紀末ウィーンのグラフィック」展が開催される。

  1897年のウィーン分離派設立から1914年の第一次世界大戦勃発まで、世紀末から世紀初頭のウィーンでは、グスタフ・クリムトやヨーゼフ・ホフマンらを筆頭に、時代に合った芸術とデザインのあり方が模索され、絵画、彫刻、建築をはじめ、数多くの優品が生まれた。とりわけ、グラフィックの分野は、印刷技術の発展や雑誌メディアの隆盛を背景に発展。新しい芸術の動向を人々に伝え、社会に浸透させる上でも重要な役割を担った。

 本展は、京都国立近代美術館が所蔵する約300件の膨大なグラフィック作品のコレクションを中心に展示。同時代にデザイナーとして活躍したフェリーツェ・リックス(上野リチ)による石膏彫像と貴重なアドルフ・ロースの家具一式を加え、世紀末ウィーンの息吹と魅力を伝える。