EXHIBITIONS

あるコレクターによる宮崎進展 II 1972-2007

宮崎進 花 2007

 ギャルリー東京ユマニテで、「あるコレクターによる宮崎進展 II 1972-2007」が開催される。

 宮崎進は1960年代に旅芸人に取材した作品を制作、1967年に具象派新人画家の登竜門である安井賞を受賞。2004年にはサンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル)に国別参加部門の日本代表として出品し、ドンゴロス(穀物などを入れる麻袋)を荒々しくコラージュした油彩の大作が高く評価された。

 宮崎は自身が体験した戦後のシベリア抑留を原点として、つねに内面的な心象風景を制作し続けている。しかしながら、それらの作品は暗く重苦しいものではなく、生命賛歌ともいうべき人間臭さ、愛情、情熱に溢れ、生の根源に迫ろうとするものだ。

 本展では、あるコレクターの蒐集した作品による宮崎の追悼展として、代表作である「シベリアシリーズ」を中心に、風景や人物のドローイング、版画など約30点の作品を展示。