EXHIBITIONS

―わたしが難波橋のライオン像をつくりました!!―

なにわの彫刻家・天岡均一没後100年記念展

大阪歴史博物館
2024.05.08 - 07.08

メインビジュアル

天岡均一作「ライオン像」(ブロンズ製) 明治~大正時代 九鬼隆章氏蔵

 大阪歴史博物館で「―わたしが難波橋のライオン像をつくりました!!―なにわの彫刻家・天岡均一没後100年記念展」が開催されている。

 令和6年は、大阪を代表する橋のひとつである難波橋のライオン像の制作者として知られる彫刻家・天岡均一(1875~1924)の没後100年にあたることから、これまで注目されることが少なかった天岡に焦点をあて、希少な作品を一堂に展示。

 天岡は摂津三田藩の重臣の家に生まれ、東京美術学校(現東京藝術大学)で高村光雲や竹内久一に師事し彫刻を学ぶ。卒業後は、岡倉天心が創設した日本美術院の実技担当として活躍すると同時に、美術院の事業の一環として古社寺の国宝修理(仏像彫刻)にも参加。明治33年(1900)頃から現在の天王寺区真法院町に拠点を移し「天岡鋳金所」の看板を掲げて活動する。大正7年(1918)には、天岡をはじめ在阪の彫刻家5人で大阪彫塑会を結成。また、均一の妻・香(蕗香)も近代大阪における女流工芸家として多数の作品を残していることから、あわせて展示・紹介している。