EXHIBITIONS

評伝『生きるアート 折元立身』刊行記念ポスター展 -TATSUMI ORIMOTO POSTER EXHIBITION-

2024.03.28 - 04.14

折元立身 パン人間の息子+アルツハイマーの母 1996

 NADiff a/p/a/r/tで、評伝『生きるアート 折元立身』(深川雅文著・美術出版社)の刊行を記念したポスター展が開催されている。

 折元立身は、フランスパンで顔を覆って公共空間に現れる「パン人間」や、認知症を患った母との日常生活から生まれた「アート・ママ」シリーズのパフォーマンス作品で、ヴィネチアビエンナーレに選出されるなど国際的に高い評価を得てきた。70代後半となる現在も新作パフォーマンス発表、ドローイングなど作品をつくり続ける。

 2024年1月に刊行された評伝『生きるアート 折元立身』の刊行を記念して開催する本展では、折元にとって作品と不可分のものとして考えられている、パフォーマンスと関連して制作したポスターを展示。代表作の「パン人間」と「アート・ママ」のほか、「耳を引く」、「16個のドラム缶+16人の人々」、そして母との最後の作品となった「アート・ママDV」など、初期から近年に至る作品を記録した多彩なポスターを展示し、折元の約50年にわたるパフォーマンス・アートの活動の軌跡を紹介する。