EXHIBITIONS

シャガール展 三次元の世界

~キャンヴァスから飛び出す恋人や動物たち~

2017.12.14 - 2018.02.18

シャガール展 三次元の世界 ~キャンヴァスから飛び出す恋人や動物たち~ ロゴ

 マルク・シャガールの画家の余技を超えた知られざる彫刻と、陶器などの立体作品をまとめて紹介する日本初の展覧会が開催される。

 シャガールが初めて陶器を手がけたのは1949年、戦火を逃れて亡命していたアメリカからフランスに戻った翌年のことであった。パリではなく、地中海の光あふれる南フランスの小さな村々へと拠点を移すこととなり、環境の変化は創作にも大きく影響。陶器を手がけた2年後の51年には最初の彫刻作品が誕生する。

 当時、シャガールはすでに60代半ばの円熟期にさしかかっていたが、新しい表現手段を手にしたことで、子供のように喜々としながら創作意欲をみなぎらせ、陶器や彫刻の数々を生み出していった。

 本展では、約170点の出品作品のうち、3分の1が彫刻と陶器、そのほかは代表的な絵画や素描、版画も展示。絵画と彫刻、平面と立体が画家の中でどのように意識され作品化されたのか、創作の秘密に迫る。