EXHIBITIONS

「PLAY! たぐコレ」刊行記念展 -Art with “Play / Appreciation / Collection

丸山直文 リバーI Copyright the artist Courtesy of ShugoArts

 実業家・田口弘が収集したタグチアートコレクションのアートカードゲーム「PLAY!たぐコレ」が刊行。これを記念したグループ展が銀座 蔦屋書店(アートブックフロア)で開催されている。

「タグチアートコレクション」は、ミスミグループ創業者の田口弘が2000年頃より収集した、世界各地の現代美術の作品およそ600点(2022年3月現在)からなるアートコレクション。個人コレクションでありながら公開を前提とした収集活動を行い、全国の美術館からの要請に応えて、各地で展覧会を開催している。

 13年から長女の田口美和が運営に参画。現在進行形で拡充するコレクションの管理を受け継ぐとともに、同時代のアーティストの作品を見る機会を提供するために、⽴体・写真・映像など、素材・形態も幅広く収集。積極的に全国の美術館で展覧会を開催しながら、人々が、とくに子供たちが現代美術の素晴らしさを体感し親しむきっかけを提供している。

 21年に発表されたアートカードゲーム「PLAY!たぐコレ」は、遊びながら作品に親しんでもらうことを目的に、タグチアートコレクションの作品をトランプサイズとしたもの。アートカードは近年、美術館などで鑑賞教育のひとつとして行われる「対話型鑑賞」の教材としても注目されており、「PLAY!たぐコレ」は「言葉にする力」「読み取る力」「聴く力」や「答えのない問い」に向き合い続ける姿勢を育む、現代美術の入門としても年齢を問わず楽しむことができる。

「PLAY!たぐコレ」の刊行展では、タグチコレクションに作品が収蔵されているアーティスト、鈴木ヒラクと青山悟、渡辺豪の作品展示・販売を行うほか、タグチコレクションの収蔵作品である丸山直文の絵画作品『リバーⅠ』を特別展示。そして展示スペース内には、「PLAY!たぐコレ」を実際に手に取り遊ぶことのできるコーナーも設置する。さらに展示期間中に「PLAY!たぐコレ」のワークショップとトークイベントも実施予定だ。

 なお、アートカードゲーム「PLAY!たぐコレ」の販売は、銀座 蔦屋書店店頭および、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて販売される。