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三瀬夏之介

Natsunosuke Mise

 三瀬夏之介は1973年奈良県生まれの画家。京都市立芸術大学美術学部美術科日本画専攻卒業後、同大学大学院美術研究科絵画専攻修了。岩絵具、和紙を画材とし、自身が生活する土地や現代的、時事的な事象、大仏、日の丸などを繁殖的に結合させたモチーフを描画。大型の絵画を通して、「日本画」のあり方を問い続ける。そうした個人の活動のいっぽう、2009年より、ともに東北芸術工科大学で教鞭を執る画家の鴻崎正武と共同で「東北画は可能か?」と題したプロジェクトをスタート。日本のアートシーンが首都圏に集中するなか、東北においてその地域名を冠した絵画が成立する可能性を探る試みとして、同大学の在学生、卒業生を中心にフィールドワークや作品展示を行っている。現在、東北芸術工科大学芸術学部美術科教授。主な個展に「三瀬夏之介個展 ぼくの神さま」(青森公立大学国際芸術センター青森、2013)、「日本の絵」(鶴岡アートフォーラム、2017)など。これまで参加した主な展覧会に「MOTアニュアル2006 No Border『日本画』から/『日本画」へ」(東京都現代美術館)、「青森EARTH2016 根と路」(青森県立美術館)、「恋せよ乙女!パープルーム大学と梅津庸一の構想画」(ワタリウム美術館、東京、2017)など。