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藤本壮介

Sosuke Fujimoto

 藤本壮介は1971年北海道生まれ。94年東京大学工学部建築学科卒業。2000年、青森県の県立美術館設計競技に個人で出品し、優秀賞(第2位)を受賞。同年に藤本壮介建築設計事務所を設立し、若手建築家の登竜門「AR Awards」に05年から3年連続で入賞。《武蔵野美術大学美術館・図書館》(東京、2010)、《情緒障害児短期治療施設》(北海道、2006)などの公共施設、《せとの森住宅》(広島、2013)、《House N》(大分、2008)といった個人住宅も手がけ、建物の内と外に区切りがない、人と環境がつながるような設計をコンセプトとしている。

 これまでの個展に、「藤本壮介展 未来の未来」(TOTO ギャラリー・間、東京、2015)、「藤本壮介展 山のような建築 雲のような建築 森のような建築」展(ワタリウム美術館、東京、2010)など。第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(2012)や瀬戸内国際芸術祭2016などの国際展にも出品。受賞歴に、モンペリエ国際設計競技最優秀賞(2014)、JIA日本建築大賞(2008)、World Architectural Festival個人住宅部門最優秀賞(2008)、安中環境アートフォーラム国際設計競技最優秀賞(2003)ほか多数。著書に『藤本壮介|原初的な未来の建築』(INAX出版、2008)、『建築が生まれるとき』(王国社、2010)、『藤本壮介読本』(A.D.A.EDITA Tokyo、2011)などがある。近年の活動として、13年、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリーが毎年期間限定で公開するサーペンタインパビリオンに選出。19年、張り出したバルコニーが特徴的な集合住宅《白い木》(ニコラ・レネー・アソシエイツ、OXOアーキテクツとの協働プロジェクト)がフランス・モンペリエに竣工した。