ARTISTS

アガサ・ゴス=スネイプ

Agatha Gothe-Snape

 アガサ・ゴス=スネイプは1980年オーストラリア・シドニー生まれ。2011年シドニー大学大学院視覚芸術学部修了。即興的なパフォーマンスを中心に、テキストと音声を用いたパワーポイントのスライドショーや視覚的なスコア(譜面、指示書)、参加型のワークショップ、アーティストらとのコラボレーションなど、様々な手法を用いた作品を発表している。過去に起きたアーティストたちの議論や、特定の芸術表現に対する言説など、これまでの作品の多くに言語を取り入れ、美術が人間の行為から生じるものであることを示している。17年に日本初個展「MAMプロジェクト023:アガサ・ゴス=スネイプ」が開催。会場となった森美術館のモットーである「アート&ライフ」から着想を得て、作家が館内で発見した物事をモチーフとしたインスタレーションと、そこから発展した一連のパフォーマンスで構成された。主な個展に、「あいまいなメディウム」(ザ・コマーシャル・ギャラリー、シドニー、2016)、「修辞学的コーラス(LW)」(パフォーマ15、ニューヨーク、2015)、「フリー・スピーキング」(ガートルード・コンテンポラリー、メルボルン、2014)など。第20回シドニー・ビエンナーレ(2016)、第8回ベルリン・ビエンナーレ(2014)など国際展にも参加。17年には、優れた肖像画に贈られるアーチボルド賞(ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館)を受賞している。