ARTISTS

アグネータ・フロック

Agneta Flock

 アグネータ・フロックは、1941年スウェーデン・イェテボリー生まれ。65年スウェーデン国立美術工芸デザイン大学(コンストファック)を卒業し、テキスタイル作家としてデビュー。69年には、素材にべルベットを使い、彼女のなかに眠るタイの自然の記憶からイメージされた、テキスタイルオブジェ「ベルベット・ジャングル」を発表。その後、べルベット・ジヤングルという、吊り下げタイプのテキスタイル・オブジェの手法に表現の限界を感じ、伝統的な絵織、タペストリー制作を始める。88年、年老いた切り絵師が収集していた切り絵コレクションを見て感銘を受け、翌年には、初めての切リ絵の展示会をストックホルムで開催。それ以降、切り絵の比重が大きくなる。アグネータの切り絵の特徴は、彼女の頭の中のファンタジーの世界が切り絵に表現されている。
現在はストックホルムの国立美術館、北方民族博物館、イェテボリーのルスカ美術工芸博物館、ボロースのテキスタイル博物館等に作品が所蔵されている。