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下家杏樹

Anju Shimoie

 下家杏樹は1996年愛知県⽣まれ。2020年名古屋芸術⼤学⼤学院美術研究科修了。手塚治虫や杉浦茂、藤子不二雄、吾妻ひでおなど、昭和を代表するレトロな漫画を思わせる画風が特徴。人物や動物などのフォルムを作り出す線の太さに強弱がついており、やわらかで有機的に描く。あくまでも人がきちんと描いたことを感じさせるペインティングネスを追求し、デジタルが覆いつくす現在の中で、いわば油彩画の王道を進もうとする。モチーフは日常生活で出会った様々な物事や感情のメタファーであり、画面全体が下家の脳内にある私的に構築されたワンダーランドであり、そこには笑いもあれば毒もある。主な展覧会に、「だれにもナイショで展」(NODA CONTEMPORARY、愛知、2020)、「アートフェア東京2021」(東京国際フォーラム)など。サマーキャンプTOKYO2019グランプリ受賞。