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竹内紘三

Kozo Takeuchi

 竹内紘三は1977年兵庫県生まれ。2001年大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業、03年多治見市陶磁器意匠研究所修了。都会のビル群、古代遺跡、人の暮らしを包み込む建造物に共通する幾何学的な形態と、年月による風化や劣化といった構造物の二面性に引かれ、そのイメージを陶芸作品で表現しようと試みている。「Modern Remains(現代遺跡)」シリーズは、磁土でつくった筒状のパーツを構造的に組み上げ焼成したのち、ハンマーで部分的に破壊した、荒々しくも繊細な断片から生まれる豊かな陰影が特徴で、自らが追求する「構築と破壊」のイメージを体現している。また近年は、金属、木材、漆といった異素材を取り入れた作品なども手がけている。これまでの個展に、「- Edge -」(hpgrp GALLERY TOKYO、2021)、「Discover」(現代美術 艸居、京都、2016)など。受賞歴に、第27回長三賞現代陶芸展奨励賞(2005)、神戸ビエンナーレ現代陶芸コンペティション奨励賞(2016)。作品はボストン美術館、ビクトリア・アンド・アルバート美術館(ロンドン)、チェルヌスキ美術館(パリ)、アナドル大学美術館(トルコ)、兵庫陶芸美術館、世界のタイル博物館(愛知)などに収蔵されている。