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天牛美矢子

Miyako Tengyu

 天牛美矢子は1989年大阪府生まれ。実家が古書店を営んでおり、幼い頃から書籍に囲まれて育つ。2015年に京都市立芸術大学大学院を修了後、大阪を拠点に制作・活動。歴史や神話など慣れ親しんだ書籍が持つ魔力を応用して、新たに紡いだ物語を描き起こし作品に落とし込んでいる。挿絵を思わせるイメージを、キャンバスではなく布や革といった身近な素材を使って表現することで、作品に宿る物語と鑑賞者の距離感をなくすことを試みている。近年の個展に「偉大なるタムタム」(銀座蔦屋書店 FOAM CONTEMPORARY、東京、2022)。自身の作品の制作のほか、近年はZINEの編集・発行にも取り組み、また18年に開催されたグループ展「呪と祝」(KUNST ARZT、京都)ではキュレーターを務めるなど活動の幅を広げている。