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石上純也

Junya Ishigami

 石上純也は1974年神奈川県生まれ。2000年東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修士課程修了。妹島和世建築設計事務所勤務を経て、04年「junya.ishigami + associates」を設立。07年には東京都現代美術館の吹き抜け空間にて、14×13×7メートル、総重量1トンの立方体にヘリウムガスを入れて浮遊させた《四角いふうせん》を発表。その場所から導かれる空間の可能性を追究してきた。

 18年には、パリの現代美術館・カルティエ現代美術財団で、初の大規模個展「石上純也―FREEING ARCHITECTURE」が開催。2011年に石上が雑誌『新建築』のために執筆した巻頭論文のタイトルを由来とする「FREEING ARCHITECTURE」には「自由な視点で建築をとらえる」「自由なアプローチで建築を考える」「みんなが自由に価値観を持てる時代の建築」の意味が含まれる。

 第12回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(2010)では《Architecture as air: Study for château la coste》で金獅子賞を受賞。これまで参加した主な展覧会に「Another scale of architecture」(豊田市美術館、2010)、「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」(森美術館、東京、2018)など。