EXHIBITIONS

SICF24 EXHIBITION部門 グランプリアーティスト展

クニト「焼成隕石」

2024.05.10 - 05.26

クニト 落ちてきた小さき部屋 2016 photo: marc and porte

 スパイラルガーデンで、「SICF24 EXHIBITION部門 グランプリアーティスト展 クニト『焼成隕石』」が開催されている。

 クニトは1981年奈良県生まれ。2007年に金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科修士課程工芸専攻陶磁コースを修了し、18年に同大学大学院美術工芸研究科博士後期課程美術研究領域彫刻分野を修了した。モノゴトの二面性をコンセプトに、樹脂や布、やきもの、木材、光、ガラス、そのほかの様々な素材をもちいて、インスタレーションや彫刻などの幅広い表現で制作を行う。

 昨年5月に開催したアートフェスティバル「SICF24(第24回スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)」のEXHIBITION部門において、クニトは出展クリエイター100組のなかからグランプリに選ばれた。審査では、壮大なアイデアとそれを作品に仕上げるための高い技術や完成度などが評価。

 本展では、スパイラルを象徴する円形の空間に、焼成された粘土が複数落ちてきたらどうなるか?という、かつてない規模の想像のもと《Pillars of Creation》とKAIKA TOKYO AWARD 2020で入選した《落ちてきた小さき部屋》の旧作2点に、新作1点を加えたインスタレーション作品を展示。発泡ウレタンを使用する全長約6メートルの新作では、従来のFRP作品とは異なる想像上の焼き物としての表情や風合いが見られる。

 また、グランプリアーティスト展と同時開催でSICF24 EXHIBITION部門の受賞者10名の作品も展示。

 参加アーティストは、佐藤はなえ、木村華子、豊田玉之介、HIRATSUKA KNIT、万年、彌永ゆり子、大谷陽一郎、河嶋菜々、辻一徹、NON SUGISAWA。