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NEWS / EXHIBITION - 2017.7.31

「エクスパンデッド・シネマ再考」で映像の未来の可能性をあぶり出す

60年代の実験的な上映形式「エクスパンデッド・シネマ」を検証する「エクスパンデッド・シネマ再考」展が、東京都写真美術館にて開催される。会期は8月15日〜10月15日。

シュウゾウ・アヅチ・ガリバー シネマティック・イリュミネーション 1968〜69 インターメディア 東京都写真美術館蔵  18台のスライド・プロジェクターによる360度映写を本展で再現。

 「エクスパンデッド・シネマ(拡張映画)」とは、従来の映画館でのスクリーン投影方法とは異なった手法で上映される映画を指すもので、1960年代半ばから、美術家や実験映像作家によって、欧米を中心に展開されてきた。

松本俊夫 つぶれかかった右目のために 1968 マルチプロジェクション(16ミリフィルムより変換) 東京都写真美術館蔵
日本のエクスパンデッド・シネマの代表作。ドキュメンタリーとアヴァンギャルドを越境するマルチプロジェクション作品。

 この上映形式は、今日すでに定着しているマルチプロジェクションやループ上映の先駆けとなるもの。同時代の「インターメディア」やアート&テクノロジーと共鳴して、映像が本来的にもっている多様性を再発見することが目指された。

飯村隆彦 リリパット王国舞踏会 1964/66 ダブル・プロジェクション(16ミリフィルム) 個人蔵
前衛作家・風倉匠の日常的動作が、いくつかの断片によって構成されている作品。

 国際的に関心が高まりつつある日本のエクスパンデッド・シネマ。本展ではその独自性と先見性に注目し、当時の実験を現代の技術で再現する試みを行う。さらに、海外作家や、「エクスパンデッド・シネマ」が多く出品されたモントリオール万博(67年)といった関連資料も紹介し、歴史を参照しながら「エクスパンデッド・シネマ」について再考する。

 出品予定作家は、飯村隆彦、シュウゾウ・アヅチ・ガリバー、おおえまさのり、松本俊夫、城之内元晴、真鍋博、佐々木美智子ほか。

 未来の映像の可能性を探る、刺激的な展示に注目したい。

information

エクスパンデッド・シネマ再考

会期:2017年8月15日〜10月15日
会場:東京都写真美術館
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
電話番号:03-3280-0099
開館時間:10:00〜18:00(木、金〜20:00 ただし、8月17日〜25日の木、金は〜21:00)※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 600円 / 学生 500円 / 中高生 400円 / 小学生以下 無料
休館日:月(祝日の場合は翌平日)

event

アーティストトーク
日時:
8月19日 14:00~15:30 飯村隆彦(出品作家)
8月20日 14:00~15:30 おおえまさのり(出品作家)
8月26日 14:00~15:30 シュウゾウ・アヅチ・ガリバー(出品作家)
定員:各回50名(当日10:00〜 1階総合受付にて整理券配布)
会場:東京都写真美術館 2階ロビー
 
8ミリ自家現像ワークショップ
日時:
9月23日 10:15~19:00
9月24日 10:15~19:00(全2日)
講師:石川亮(東京国立近代美術館フィルムセンター技術員、映像作家)、郷田真理子(フィルム技術者)
定員:12名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)※申込方法はウェブサイトを確認
参加費:5000円
 
第10回恵比寿映像祭・国際シンポジウム:インヴィジブル、インターメディア、エクスパンデッドー映像の可能性(仮称)
日時:10月9日 14:00~17:00(開場13:45)
会場:東京都写真美術館 1階ホール
入場料:無料(要入場整理券)※当日10:00〜 1階ホール受付にて入場整理券配布
定員:190名
出演:ブランデン W. ジョセフ(コロンビア大学教授、美術研究者)、平沢剛(明治学院大学研究員、映画研究者)、ジュリアン・ロス(ロッテルダム国際映画祭プログラマー、映画研究者)
 
展覧会担当学芸員によるギャラリートーク
日時:会期中の第2、第4金曜日 16:00〜(要当日の展覧会チケット)

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