×
NEWS / EXHIBITION - 2017.6.22

SmartNews×美術手帖
アートチャンネル開設記念 vol.3
アートと食と音楽のReborn-Art Festival

ニュースアプリ「SmartNews」がアートチャンネルを開設した。そのオープン記念として、いよいよシーズンを迎えた芸術祭・国際展を特集。今年は新たに始まるものから歴史あるものまで、多数のアートフェスティバルが開催されるなか、編集部オススメのものをピックアップ。今回はアート、音楽、食の総合フェスティバル「Reborn-Art Festival」を紹介する。

作品展示のほか7月28日〜30日には音楽イベント「Reborn-Art Ferstival 2017 × ap bank fes」も開催 撮影=中野幸英

 この夏、初開催となる「Reborn-Art Festival」。コンセプトに「人が生きる術」を掲げる本イベントは、アート、音楽、食を楽しむための総合フェスティバルだ。東日本大震災で被災した宮城県石巻市で、地域復興につながる、多様な循環を生むことを目的としている。

 アート部門は、ワタリウム美術館の和多利恵津子/浩一がキュレーションを担当し、国内外の作家が参加。音楽部門のディレクションは、音楽プロデューサー、ap bank代表理事の小林武史。会期中、会場のどこかで毎日音楽イベントが開かれる計画だ。フード部門のディレクションはAL FIORE代表の目黒浩敬。「人が生きる術」を体現する場として浜のお母さんたちが集結する食堂や、国内各地のシェフによるレストランなど様々な施設を準備。地方創生の新しい在り方を提示するフェスティバルだ。

Artist.1 有馬かおる

「GALVANIZE gallery」の外観

石巻は、街の至る所に石ノ森章太郎のキャラクター彫刻が並ぶいっぽうで、震災時の水位の看板や印も点在している。そんな空間に、重機、鳥、人の綾音――モノコトの輪郭が波のように揺らぎ、風が解く場所です。私はここで、「終わった後も続いていく展示」をします。まず引っ越してきて石巻市民になり、次に展覧会内展覧会としてグループ展を実施、3段階目として、私がいなくても運営が継続する多目的スペースをつくります。このアートフェスは10年続くと聞きました。今の若者や高校生が、作家や企画者としてこの場所に戻ってきて、何かするかもしれない。そんな未来を見ながらこの展示は、この「場」(GALVANIZE gallery)は生まれ落ちます。

ありま・かおる

1969年愛知県生まれ。多目的アートスペース「キワマリ荘」(愛知県、茨城県)を運営。住む、制作、発表を同じ場所で行う。今回も同様に石巻に移住し、キワマリ荘、パープルーム、XYZ collectiveが集結する。

Artist.2 金氏徹平

この土地の魅力は、美しい海と山、浜ごとに違う特色、獣の気配。今回の作品は、石巻をめぐって見かけた建築物の破片や土管、様々な道具などを組み合わせた、雪だるまをモチーフにした彫刻を桃浦・萩浜エリアで展示。さらに15年前から制作を続けている「White Discharge」シリーズの過去最大のものを、石巻市街地エリアで展示します。

かねうじ・てっぺい

1978年京都府生まれ。様々な文脈にある既成の物やイメージを特定のルールによって収集し、コラージュ的手法で切断・接続・積上げることにより元の意味、用途、名前、役割、スケールから解放する作品で、国内外で活躍。

金氏徹平

Artist.3 SIDE CORE

スケートパーク「Onepark」に、インスタレーションを制作します。もともと水産業の冷蔵庫だった場所で、津波で空いた大きな穴を横切りながら子供たちがスケボーする様は、ストリートカルチャーの原風景。石巻には、世代をまたぎ色々な表現者がいる。今回は複数のアーティスト(BABU、EVERYDAY HOLIDAY SQUAD、STANG、森田貴宏)が参加し、展示します。

サイドコア

2012年、高須咲恵と松下徹が発足。「都市空間における表現の拡張」をテーマに、展覧会を多数開催。アーティストとゲリラ的な作品を街に点在させ、既存の建築や壁画、グラフィティや街を巡る。

SIDE CORE Photo by Kazunori Harimoto

(『美術手帖』2017年7月号より)

information

Reborn-Art Festival 2017

会期:2017年7月22日~9月10日
会場:宮城県石巻市(牡鹿半島、市内中心部)、松島湾(塩竈、東松島、松島町)、女川町
パスポート料金:一般1日券 3000円 / 一般3日券 6000円 / 学生・シニア1日券 2000円 / 学生・シニア3日券 4000円
参加アーティスト:宮永愛子、ハスラー・アキラ、バリー・マッギー、ブルース・ナウマン、カールステン・ニコライ、カオス*ラウンジ、キュンチョメ、草間彌生、Chim↑Pom、コンタクトゴンゾ、デビッド・ハモンズ、ファブリス・イベール、ギャレス・ムーア、齋藤陽道、Zakkubalan、さわひらき、インサイドアウト・プロジェクト、クー・ジュンガ、ヨーゼフ・ボイス、JR、有馬かおる、名和晃平、マーク・クイン、岩井優、目、ナムジュン・パイク、パルコキノシタ、皆川明(minä perhonen)、ルドルフ・シュタイナー、青木 陵子+伊藤存、増田セバスチャン、増田拓史、島袋道浩、SIDE CORE、八木隆行、宮島達男、金氏徹平、鈴木康広、Yotta
 
美術手帖7月号
『美術手帖』7月号では国内外の芸術祭・国際展を特集。ヨコハマトリエンナーレをはじめ、今年から新たに始まる「Reborn-Art Festival」「奥能登国際芸術祭」などのほか、「ヴェネチア・ビエンナーレ」「ドクメンタ14」「ミュンスター彫刻プロジェクト」も紹介。特別付録として「おすすめ芸術祭ガイドブック」付き。
編集:美術出版社編集部
出版社:美術出版社
判型:A5判
刊行:2017年6月17日
価格:1728円(税込)

関連記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

美術手帖の最新情報を
お届けします