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NEWS / EXHIBITION - 2017.6.21

SmartNews×美術手帖
アートチャンネル開設記念 vol.2
都市型国際展の元祖・ヨコハマトリエンナーレ

ニュースアプリ「SmartNews」がアートチャンネルを開設した。そのオープン記念として、いよいよシーズンを迎えた芸術祭・国際展を特集。今年は新たに始まるものから歴史あるものまで、多数のアートフェスティバルが開催されるなか、編集部オススメのものをピックアップ。今回は今年で第6回を迎えるヨコハマトリエンナーレを紹介する。

アイ・ウェイウェイ(艾未未) 安全な通行 2016 © Ai Weiwei Studio

 「ヨコハマトリエンナーレ」(通称ヨコトリ)は、港町・横浜で3年に1度行われる現代アートの国際展。2001年に第1回展を開催して以来、国際的に活躍するアーティストや新進アーティストを広く紹介してきた、日本における都市型国際展の元祖ともいえる存在だ。

 「島と星座とガラパゴス」をタイトルに冠する第6回は、「接続」と「孤立」をテーマに、相反する価値観が複雑に絡み合う世界の状況について考える。ディレクターを務めるのは、横浜美術館館長の逢坂恵理子、同館副館長・柏木智雄、ベネッセアートサイト直島インターナショナル・アーティスティックディレクター・三木あき子の3名。

 第4回は77組、第5回は65組のアーティストが参加してきたヨコトリだが、今年はその数を大幅に絞り、38組と1プロジェクトの参加が決定している。

ヨコハマトリエンナーレ公式サイトより

Artsit.1 アイ・ウェイウェイ(艾未未)

近年、ヨーロッパでの難民問題を積極的に取り上げている中国のアイ・ウェイウェイは、ギリシャ・レスボス島にたどり着いた難民が実際に着用していたライフジャケットを用いた《安全な通行》(2016)など複数の作品を展示。2009年に森美術館で行われた個展以来、日本ではあまり作品を見る機会がないアイ・ウェイウェイ。現在、世界各国で多数のプロジェクトを同時に手がけるなど、その活動には世界中が注目している。

Artist.2 オラファー・エリアソン

2003年にロンドンのテート・モダンで、沈むことのない人工の太陽を掲げ霧を発生させる《ウェザー・プロジェクト》が成功を納め、日本でも一躍その名が知られることになったオラファー・エリアソン。ヨコトリでは15年にスタートさせた「グリーン・ライト−アーテイストワークショップ」を日本で初めて展開する。これは移民や難民を中心とする参加者が、スタッフやボランティアとともにエリアソンがデザインした組み立て式ランプを制作するワークショップ。相対的に移民・難民が少ない日本で、どのような影響をもたらすだろうか。

オラファー・エリアソン Green light─アーティスティック・ワークショップ 2016 Co-produced by Thyssen-Bornemisza Art Contemporary Photo: Sandro E.E. Zanzinger / TBA21, 2016 ©Olafur Eliasson

Artist.3 Don’t Follow the Wind

2015年3月11日より福島県帰還困難区域で展開されている展覧会「Don’t Follow the Wind」。これはChim↑Pomやアイ・ウェイウェイら国内外12組のアーティストによる国際展であり、帰還困難区域の封鎖が解除される日まで見に行くことができないというもの。同年9月にはワタリウム美術館で「Non-Visitor Center」展でその一端が紹介されたが、ヨコトリではどのような展開を見せるのか。

information

ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス

会期:2017年8月4日~11月5日
会場:横浜美術館 / 横浜赤レンガ倉庫1号館 / 横浜市開港記念会館地下
住所:横浜市西区みなとみらい3-4-1 / 横浜市中区新港1-1-1
開館時間:10:00〜18:00 (10月27日、28日、29日、11月2日、3日、4日〜20:30)※最終入場は閉館の30分前まで
休館日:第2・4木
料金:一般 1800円 / 大学・専門学校生 1200円 / 高校生 800円 / 中学生以下無料
参加アーティスト:アイ・ウェイウェイ(艾未未)、ブルームバーグ&チャナリン、マウリツィオ・カテラン、ドン・ユアン(董媛)、サム・デュラント、オラファー・エリアソン、アレックス・ハートリー、畠山直哉、カールステン・ヘラー / トビアス・レーベルガー / アンリ・サラ / リクリット・ティラヴァーニャ、ジェニー・ホルツァー、クリスチャン・ヤンコフスキー、川久保ジョイ、風間サチコ、ラグナル・キャルタンソン、マップオフィス、プラバヴァティ・メッパイル、小沢剛、ケイティ・パターソン、パオラ・ピヴィ、キャシー・プレンダーガスト、ロブ・プルイット、ワエル・シャウキー、シュシ・スライマン、ザ・プロペラ・グループ、宇治野宗輝、柳幸典、青山悟、ジョコ・アヴィアント、イアン・チェン、マーク・フスティニアー二、木下晋、小西紀行、ミスター、トゥアン・アンドリュー・グエン、アン・サマット、瀬尾夏美、照沼敦朗、タチアナ・トゥルヴェ、ザオ・ザオ(赵赵)、Don’t Follow the Wind
 
 
美術手帖7月号
『美術手帖』7月号では国内外の芸術祭・国際展を特集。ヨコハマトリエンナーレをはじめ、今年から新たに始まる「Reborn-Art Festival」「奥能登国際芸術祭」などのほか、「ヴェネチア・ビエンナーレ」「ドクメンタ14」「ミュンスター彫刻プロジェクト」も紹介。特別付録として「おすすめ芸術祭ガイドブック」付き。

編集:美術出版社編集部
出版社:美術出版社
判型:A5判
刊行:2017年6月17日
価格:1728円(税込)

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