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NEWS / EXHIBITION - 2017.5.3

村野藤吾が世界平和記念聖堂に込めた思いとは? 広島で特別展開催

日本を代表する建築家のひとり、村野藤吾の建築を紹介する特別展が広島市現代美術館で開催される。村野が広島で手がけた世界平和記念聖堂を大きく取り上げ、設計原案図や模型などの資料を展示。会期は5月16日から7月9日まで。

世界平和記念聖堂 撮影=市川靖史

 村野藤吾(1891~1984)は、関西を拠点に戦前戦後を通じて活動した、日本を代表する建築家のひとり。半世紀以上におよぶ創作活動のなかで、そごう百貨店(35年)、大阪新歌舞伎座(58年)、日本生命日比谷ビル(日生劇場)(63年)など、数多くの個性豊かな建築を手がけた。

 没後10年が経過した94年、村野の遺族から京都工芸繊維大学美術工芸資料館に5万点を超える設計原図が寄贈され、同大学建築学研究室と外部研究者で構成される「村野藤吾の設計研究会」によってその整理と研究が進められている。

 これまで14回にわたりその成果を発表する展覧会が開かれているが、今回は広島市現代美術館を会場に、村野が広島で手がけた世界平和記念聖堂(53年)を大きく取り上げる。2006年、丹下健三の広島平和記念資料館(55年)とともに、戦後の建築物として初めて国の重要文化財に指定されたこの聖堂には、独特の陰影や素材の質感、和と洋の絶妙な融合など、村野建築の特徴である様々なこだわりが注がれている。

世界平和記念聖堂 撮影=市川靖史

 本展では、村野の試行錯誤を物語る直筆の検討案や、聖堂の全体を細部にわたって体感することのできる緻密な模型などの資料を展示。会期中には、建築評論家・長谷川堯と京都工芸繊維大学教授・松隈洋による講演と対談のほか、実際に聖堂の内部を解説とともに見学することのできるツアーも開催される。

information

村野藤吾の建築―世界平和記念聖堂を起点に

会期:2017年5月16日〜7月9日
会場:広島市現代美術館
住所:広島県広島市南区比治山公園1-1
電話番号:082-264-1121
開館時間:10:00〜17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月
料金:一般 1030円 / 大学生 720円 / 高校生・65歳以上 510円 / 中学生以下無料

event

講演と対談「村野藤吾の建築、世界平和記念聖堂を中心に」

日時:2017年5月20日 14:00〜16:00
講師:長谷川堯(建築評論家、武蔵野美術大学名誉教授、東京造形大学客員教授)
松隈洋(京都工芸繊維大学教授)
定員:120名(要展覧会チケット・半券可、事前申込不要、当日先着順)
 
世界平和記念聖堂 内部見学ツアー
日時:2017年6月18日 ①13:00〜14:00、②15:00〜16:00
場所:世界平和記念聖堂(広島市中区幟町4-42)
ナビゲーター:笠原一人(建築史家、京都工芸繊維大学助教)
定員:各回30名(要事前申込、申込多数の場合は抽選)
対象:小学生以上(小学生は要保護者同伴)
参加費:無料
 

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