2017.1.18

社会を動かす
ソーシャリー・エンゲイジド・アート展が
東京で開催

現実社会に積極的に関わり、人々との対話や、協働のプロセスを通じて、なんらかの社会変革をもたらそうとするアーティストたちの活動「ソーシャリー・エンゲイジド・アート(Socially Engaged Art)」(以下、SEA)を冠する本格的な展覧会が、東京のアーツ千代田3331で2月18日より開催される。

アイ・ウェイウェイ リング・オブ・ライフジャケット 2017 Photo by Ai Weiwei Studio.
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 「SEA」が目指すものは、日常生活における小さな意識の変化から社会制度の転換まで、幅広い。また表現方法も、社会の具体的な課題や問題を、絵画・彫刻、映像、音楽、パフォーマンス、演劇など様々な創造領域と結びつけるもので、社会との深い関わり(=エンゲイジメント)が強く意識されており、一時的なイベントに終わらない、持続的なアプローチをともなっている。

 アイ・ウェイウェイをはじめ、ペドロ・レイエス、スザンヌ・レイシーなどに代表される、海外の「SEA」の潮流と同調するように、近年では日本でも地域社会と関わるアーティストが増加傾向にある。本展では、特に東日本大震災以降、顕著となった、社会への関わりを強く意識した日本人アーティストの活動に注目し、海外の代表的なプロジェクトとともに紹介することで、日本における「SEA」の文脈を掘り起こす。

 参加アーティストは、プロジェクト実施がペドロ・レイエス、ママリアン・ダイビング・リフレックス/ダレン・オドネル、西尾美也、明日少女隊、ミリメーター。作品展示がアイ・ウェイウェイ、スザンヌ・レイシー、フィフス・シーズン、パーク・フィクション/マージット・チェンキ/クリストフ・シェーファー、プロジェクト・ロウ・ハウス、高川和也、丹羽良徳、藤元明、山田健二、若木くるみ。

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