2018.1.24

さいたま市が2020年に向け国際芸術祭のディレクターを公募。若手の登用も視野に

2020年に開催される「さいたま国際芸術祭2020」実行委員会の第1回総会が開かれ、事業企画の責任者となるディレクターを公募によって選出することが決定した。今月31日まで、企画提案方式で募集を行う。

アイガルス・ビクシェ《さいたまビジネスマン》 「さいたまトリエンナーレ2016」の展示風景

 2016年9月から、さいたま市初の芸術祭として開催された「さいたまトリエンナーレ2016」。ディレクターに芹沢高志を迎え、国内外の34組のアーティストがさいたまに滞在、あるいはリサーチして制作した新作を市内の3つのエリアで展開した。

 次回展は名称を「さいたま国際芸術祭」と変更し、2020年3月から5月にかけて開催。アートプロジェクト等を総括するディレクターは企画提案方式の公募によって選出され、ディレクターの後見役となる参与を芹沢高志が務める。

 今回ディレクター公募を行う理由について、さいたま市の文化振興課は「さいたま市において開催する国際芸術祭として独自性を高めるため、また、文化の創造・発信を担う人材を育成するため」と説明。求める人物像については、「市内に居住または縁のあるアーティストの積極的な活用や、学校や子供が参加しやすい企画の提案ができる人。地元の若手の採用も視野に入れている」と話す。

 募集はすでに始まっており、締め切りは1月31日(当日消印有効)。応募者は「さいたま国際芸術祭2020」の構想をまとめた課題レポートなどを提出。選考を経て、3月に開かれる実行委員会の第2回総会でディレクターが決定する。