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NEWS / EXHIBITION - 2017.12.25

鮮烈な亜熱帯の世界を描いた
日本画家・田中一村。
岡田美術館が収蔵作品を初公開

岡田美術館(神奈川県・箱根町)が、収蔵する田中一村の作品を初公開する特別展「初公開 田中一村の絵画 ―奄美を愛した孤高の画家―」を来年4月から開催。鹿児島県・奄美大島の自然が描かれた貴重な作品のほか、一村と関係の深い東山魁夷や伊藤若冲らの作品もあわせて展示される。

田中一村 熱帯魚三種 昭和48年(1973) 岡田美術館蔵 © 2017 Hiroshi Niiyama

 1908年栃木県に生まれた田中一村(本名・田中孝)は、彫刻家であった父親の指導により若くして画才を開花させ、18歳で東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学。しかし、2ヶ月余りで退学し、その後は独学で制作を行う。

田中一村 花菖蒲 岡田美術館蔵 © 2017 Hiroshi Niiyama
田中一村 あぢさい 岡田美術館蔵 © 2017 Hiroshi Niiyama

 画壇から離れ、数少ない支援者に支えられて制作を続けた一村は、50歳のとき、画家としての人生の集大成となる作品をつくろうと単身で鹿児島県・奄美大島に移住。69歳で亡くなるまで生活のすべてを絵のために捧げ、亜熱帯の植物や鳥などを題材とした生命力あふれる新たな日本画の世界を切り拓いた。

田中一村 白花と赤翡翠 昭和42年(1967) 岡田美術館蔵 © 2017 Hiroshi Niiyama

 本展では、《白花と赤翡翠》《熱帯魚三種》をはじめとする岡田美術館の収蔵作品を初めて公開するほか、一村の最高傑作と名高く、中学校の美術の教科書の表紙にも採用された《アダンの海辺》(個人蔵、展示期間8月24日~9月24日)も特別に公開。

 1点を完成させるまでに2〜3ヶ月を費やし、出来栄えに満足できない作品は廃棄していたという一村の奄美時代の作品は、わずか30点ほどしか現存していない。また、そのほとんどが奄美大島にある田中一村記念美術館か個人の所蔵となっているため、本展は奄美以外の地で一村の作品を鑑賞できる貴重な機会となる。

伊藤若冲 花卉雄鶏図(部分) 江戸時代 岡田美術館蔵

 また、一村と同い年で東京美術学校日本画科の同期でもある東山魁夷(1908〜99)や、画風や生き方に一村との共通点が多く指摘されている伊藤若冲(1716〜1800)の作品など、関連作品も多数展示される。

長沢蘆雪 牡丹孔雀図(部分) 江戸時代 岡田美術館蔵

information

特別展「初公開 田中一村の絵画 ―奄美を愛した孤高の画家―」

会期:2018年4月6日〜9月24日
会場:岡田美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
電話番号:0460-87-3931
開館時間:9:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
入館料:一般・大学生 2800円 / 小中高生 1800円

event

講演会「田中一村と生命の輝き」
日時:2018年4月22日、7月29日 各日13:00〜14:30
講師:小林忠(岡田美術館 館長)
 
講演会「一村の愛した奄美」
日時:2018年9月16日 13:00〜14:30
講師:宮崎緑(千葉商科大学 教授、田中一村記念美術館 館長)
 
会場:岡田美術館 5階ホール
定員:80名
参加費:無料(要入館料)
申込み:電話(0460-87-3931)にて受付。定員に達し次第、応募締め切り

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