2019.9.24

異なる時間軸と空間が交差する。写真家・高橋恭司の個展がamalaで開催中

時代の本質を鋭くとらえた美しい質感の作品を発表する写真家の高橋恭司。現在、そんな高橋の個展「LOST 遺失」が、東京・吉祥寺のamalaで開催されている。会期は10月26日まで。

(C)Kyoji Takahashi
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 1990年代より、広告や雑誌『Purple』などで、時代の本質を鋭くとらえた美しい写真を発表してきた写真家の高橋恭司。現在、高橋の個展「LOST 遺失」が、東京・吉祥寺のamalaで開催されている。会期は10月26日まで。

 高橋は60年生まれ。2000年にパリのポンピドゥーセンターでのグループ展「Elysian Fields」に参加したほか、16年には個展「夜の深み」(nap gallery)を開催。主な写真集に『The Mad Broom of Life 』(1994、用美社)、『ROAD MOVIE』(1995、リトルモア)、『Takahashi Kyoji』(1996、光琳社出版)、『Life goes on』(1997、光琳社出版)などがある。

 本展では、日本やドイツで撮影されたどこかへ向かう男女やスロットの広告、喫茶店のモーニングで登場する飲食物・食器など日常的なもののほかに、鳥の死骸や墓跡、マリア像や異国の神々の像などを写した作品を加えた約20点を展示。コミュニケーションのかたちなど様々なものが大きく変化していく現代において、異なる複数の時間と空間が交差する展示空間となっている。

©︎ Kyoji Takahashi
©︎ Kyoji Takahashi