EXHIBITIONS

歌川国芳 木曽街道六十九次之内

2022.04.29 - 06.05

歌川国芳 木曽街道六十九次之内 下諏訪 八重垣姫

歌川国芳 木曽街道六十九次之内 蕨 犬山道節

 武者絵をはじめ、役者絵、美人画、戯画などにおいて多彩な活躍で知られる幕末の浮世絵師・歌川国芳。本展「歌川国芳 木曽街道六十九次之内」では、国芳の錦絵シリーズ「木曽街道六十九次之内」を紹介する。

 木曽街道の69の宿場に日本橋と京都を加えた71図からなる本シリーズは、1852〜53(嘉永5〜6)年に刊行された。また、当時人気の図案家・梅素亭玄魚(ばいそてい・げんぎょ)による目録1枚も付けられている。

 木曽街道の名所錦絵シリーズとしては、「木曽街道六十九次之内」に先行して1835(天保6)年より刊行された歌川広重と渓斎英泉の合作《木曽海道六拾九次之内》が有名だが、国芳の木曽街道は単なる名所風景画ではなく、各宿場名から語呂合わせで連想される伝説や歌舞伎の名場面となっており、国芳の洒落っ気が発揮されている。