EXHIBITIONS

江戸の華 大忠臣蔵展

2021.11.27 - 12.22

葛飾北斎 仮名手本忠臣蔵 十一段目 版元1806(文化3)頃 鶴屋金助蔵 ©︎ 公益社団法人 川崎・砂子の里資料館蔵

歌川国芳 忠臣蔵十一段目夜討之図 版元1831〜32(天保2〜3)頃 所蔵不詳 ©︎ 公益社団法人 川崎・砂子の里資料館

歌川芳虎 義士勢揃之図 1853(嘉永6)版元 所蔵不詳 ©︎ 公益社団法人 川崎・砂子の里資料館

 川崎浮世絵ギャラリーは、展覧会「江戸の華 大忠臣蔵展」を開催。江戸の人々を熱狂させた「忠臣蔵」の浮世絵を紹介する。

 いまから約320年前に起きた「元禄赤穂事件」。播州赤穂藩47名の浪士が、藩主浅野内匠頭長矩の仇である、吉良上野介義央の屋敷に討入った衝撃的な事件だ。この仇討ち事件の一連の出来事は、人形浄瑠璃や歌舞伎にも取り上げられ、事件を脚色し大当たりした演目『仮名手本忠臣蔵』から「忠臣蔵」と称され親しまれるようになり、赤穂浪士を演じる歌舞伎役者や各段の名場面は、浮世絵にも多く描かれた。

 本展では、喜多川歌麿、初代歌川豊国、葛飾北斎、歌川国貞(三代豊国)、溪斎英泉、歌川国芳をはじめ、様々な絵師が「忠臣蔵」を題材に、それぞれ個性的に手がけた浮世絵が勢ぞろいする。

 江戸、京、大坂の三都で競うように演じられた「忠臣蔵」。また『仮名手本忠臣蔵』の物語には、神奈川の名所も多く登場しており、「忠臣蔵」の浮世絵に描かれた神奈川の名所風景も、本展の見どころのひとつとなる。