EXHIBITIONS

宇都宮美術館コレクションによる

マルク・シャガール展

展覧会ロゴ

宇都宮美術館 外観

※新型コロナウイルス感染症の影響を受けて本展の開催を中止。

 豊かな色彩で幻想的な世界を描いた画家マルク・シャガール(1887〜1985)。帝政ロシア(現・ベラルーシ)のユダヤ人家庭に生まれたシャガールは、故国ロシアを離れフランスで活躍するものの、第一次世界大戦、ロシア革命に翻弄され、第二次世界大戦中はアメリカに亡命するなど、波乱の人生を送った。シャガールは、そんな苦難のなかでも生来の想像力をさらに飛躍させ、彩り豊かに表現した作品は、詩情と慈愛に満ち、いまも世界中の人々に愛されている。

 宇都宮美術館は1997年の開館前から継続的に作品収集を行い、国内屈指の20世紀美術コレクションを誇る公立美術館。とりわけシャガールについては、開館5周年、10周年という節目に油彩作品を収蔵するとともに版画集、版画挿絵本へと収集対象を広げ、その生涯を概観できる内容となっている。

 本展では、宇都宮美術館の珠玉のシャガール・コレクションから油彩画と、版画の連作「わが生涯」「聖書」「出エジプト記」「ダフニスとクロエ」「オデュッセイア」「もの言わずして語る人」から選りすぐりの作品約160点を展示し、シャガールの豊饒なる絵画世界を紹介する。