EXHIBITIONS

宮原嵩広「Null Pointer Exception」

「Null Pointer Exception」参考画像 2019 Photo by Ichiro Mishima

「Null Pointer Exception」参考画像 2019 Photo by Ichiro Mishima

 人々の「日常の認識」を惑わせる立体作品を制作してきたアーティスト・宮原嵩広の5年ぶりとなる個展が開催される。

 宮原は1982年埼玉県生まれ、バンタン映画映像学院スペシャルメイクコースを卒業し、はじめは特殊メイクの仕事に就く。造形力を補うために通っていた美術大学予備校で彫刻を学ぶうち、美術のおもしろさを感じ、東京藝術大学美術学部彫刻科に進学。同学の修士課程を修了した。

 宮原の代表作《missing matter -After the future.-》は、化石燃料の枯渇によって、アスファルトに対する認識や関わりに大きな変化が起きることを予感させる象徴的な作品。足元を支えるはずのアスファルトが、3メートルの巨大な黒い球体という、背丈よりもはるかに大きく目の前に立ち現れ、鑑賞者の前提を覆す。このように、宮原の作品は人間の身体と対峙した際に起こる干渉や、相互関係の予定調和を、いかに崩していくかを追求している。

 本展では、磁石に反応する、磁性流体を素材としたキネティックアート作品を中心にインスタレーションを展開。刻々とかたちや質感の変わり続ける立体作品の様相は、鑑賞者の時間感覚をゆさぶり、魅了するだろう。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、本展の開催を延期。今後のスケジュールは公式ウェブサイトにて案内。