EXHIBITIONS

日本のアニメーション美術の創造者

山本二三展

~天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女~

天空の城ラピュタ《荒廃したラピュタ》 1986 © 1986 Studio Ghibli

 アニメーション映画の美術監督・背景画家として、数々の名作に携わってきた山本二三(やまもと・にぞう)の展覧会が開催される。

 山本は1953年長崎県五島市生まれ。78年に、24歳の若さで宮崎駿演出のNHKテレビシリーズ『未来少年コナン』の美術監督に抜擢。その後、『天空の城ラピュタ』『火垂るの墓』『もののけ姫』『時をかける少女』などの美術監督を務め、日本のアニメーション界を牽引する存在として今日まで活躍を続けている。

 アニメーションの名シーンを支え、同時に物語世界に説得力を与えてきた「背景画」の魅力を紹介する本展。山本自らが選んだ手描きの背景画、スケッチ、イメージボードなど、初期から最新作まで約230点を一挙に展示するほか、佐川美術館での開催にあわせて制作した描き下ろしの新作《卯月(うづき)の琵琶湖》(2020)も特別公開される。