EXHIBITIONS

住友財団修復助成30年記念

文化財よ、永遠に

泉屋博古館、泉屋博古館分館、九州国立博物館、東京国立博物館

徐九方 水月観音像 1323 泉屋博古館蔵 重要文化財 ※展示期間=9月6日〜23日(泉屋博古館[京都])、10月1日~27日(泉屋博古館分館[東京])

千手観音菩薩立像 平安時代(9世紀) 福井・高成寺蔵 重要文化財 ※東京国立博物館(東京)で展示

藤原定家 明月記 鎌倉時代(13世紀) 京都・冷泉家時雨亭文庫蔵 国宝 ※泉屋博古館(京都)で展示

仏涅槃図 中国・清時代(17世紀) 長崎・春徳寺蔵 ※九州国立博物館(福岡)で展示

 人類共通の宝である文化財を次代に伝えるべく、これまで国内外で累計1000件を超える作品の維持・修復事業への助成に努めてきた住友財団。2021年に助成事業の創立から30年を迎えることを記念し、古代から近世にいたる仏像・絵画・文書・歴史資料など多彩な修復作品を一挙公開する展覧会を、泉屋博古館泉屋博古館分館九州国立博物館東京国立博物館の4会場で同時開催する。

 泉屋博古館では、京都や近隣に所在し、修復が完了した作品を展示。千年以上、日本の政治文化の中心であった古都とその周辺ゆかりの文化財を通じ、都に育まれた思想や信仰、洗練された美意識に触れる。

 泉屋博古館分館では、狩野一信の《五百羅漢図》(増上寺蔵)や池大雅の《比叡山真景図》(練馬区立美術館)など、伝統の技術と最新の科学によって近年修理された国宝や重文を含む絵画を中心に展示するとともに、美を守る文化財修復の最前線に注目する。

 九州国立博物館は、対外交流の盛んな九州ならではの文化財を紹介するほか、2016年の熊本地震で被害を受けた千光寺の仏像《千手観音立像》の修復後初公開も行う。そして、最後の会場となる東京国立博物館では、山間地などにひっそりと祀られる仏像や災害を乗り越えて各地で大切に守り伝えられてきた仏像が集まる。