EXHIBITIONS

唐三彩

―シルクロードの至宝

出光美術館|06.21 - 08.24

三彩女子 中国 唐時代 出光美術館蔵

三彩騎駝人物 中国 唐時代 出光美術館蔵

三彩印花牡丹文稜花長盤 中国 遼時代 出光美術館蔵

 20世紀初頭の中国で鉄道敷設工事中に偶然発見され、その存在が知られるようになった唐三彩。唐時代(618〜907)に制作された多色釉陶器である三彩は、緑釉・褐釉・白釉(透明釉)という三色のほか、コバルトを用いた藍釉を加えた多彩な鉛釉をかけ分けた装飾が特徴的なやきもので、王侯貴族の葬礼を彩り、当時の陶芸技術の粋を集めた芸術品でもあった。

 また唐三彩がつくられたのは、シルクロードを通した東西交流が盛んな時代。砂漠の貿易商人である胡人(ソグド人)や長距離交易の乗り物であったラクダなど、異国情緒豊かな人物や動物の像、さらには西方伝来のうつわ類を再現した唐三彩は、国際色溢れるその頃の雰囲気を現代に伝える。
 
 本展では、2009年開催の「中国の陶俑(とうよう)」展以来10年ぶりに、出光コレクションの唐三彩を厳選し、一堂に展観。あわせて、中国の周辺、北部草原地帯に王朝を建設した契丹(きったん)族の遼(りょう)三彩や西方のペルシア地方に誕生したペルシア三彩、さらに唐の滅亡後に興った歴代の王朝において、制作の伝統を守りながら、新たに発展した多種多様な三彩風の陶磁器なども紹介する。