2024.4.18

インカ・ショニバレ CBEが提示する、西洋がつくりだした図像の見直し

ナイジェリア系イギリス人アーティストのインカ・ショニバレ CBEの個展「サスペンデッド・ステーツ」がサーペンタイン・サウスで開幕した。ロンドンにおいてのショニバレの20年ぶりの個展となる本展では、初公開の作品を含めて、カラフルでリズミカルなアフリカのろうけつ染めの図柄を多用しながら、ヨーロッパ諸国による植民地支配の歴史とその遺産、難民たちや彼らの避難場所などをテーマとしたものが並ぶ。

文=坂本みゆき

展示風景より、《非植民地化された構造》(2024) © Jo Underhill. Courtesy Yinka Shonibare CBE and Serpentine.