2020.10.20

カオスラ、一転して被害者を訴訟へ。ハラスメントは「不正確」と主張

合同会社カオスラの代表社員を務めていた黒瀬陽平と、カオスラ関係者によるハラスメントを被害者の女性が告発した件で、本日カオスラ側は、当初の謝罪から一転して被害者を訴えたことを発表した。

「カオス*ラウンジ」ウェブサイトより

 合同会社カオスラは、元同社代表の黒瀬陽平らによるハラスメントについて、「不正確」だったとの声明を発表。告発していた安西彩乃を訴える旨を明らかにした。

 この件は、黒瀬とカオスラ関係者によるハラスメントを安西が告発し、7月24日に黒瀬の退任が発表された。8月1日には、安西が問題の詳細をnoteで公開。黒瀬によるセクシュアルハラスメントおよびカオスラによる組織的パワーハラスメントと、その隠蔽について詳細を時系列で執筆していた。

 その後カオスラ側は、今回のハラスメント行為について調査委員として弁護士を着任させ、公平に詳細を調査する意向を示しながらも、ハラスメントへの加担を認めたアーティスト・藤城嘘が代表社員のひとりとして名を連ねる状況を保っていた。

 しかし本日、該当のプレスリリースを撤回。一転して「… 改めて調査を⾏い、弁護⼠等の専⾨家を交えて協議をした結果、当該記載は不正確なものであったと判断いたしました」とし、さらには「… 同⽒の側に、不法⾏為となりうる複数の問題⾏為を確認したため、このたび司法の判断に委ねることとし、東京地⽅裁判所へ訴状を提出致しました」との声明を出した。調査の内容が明らかにされることのないまま、新たな声明が出されたかたちだ。