2020.9.14

「おいしい浮世絵展」を自宅でも。閉幕後の「デジタル展覧会」で作品解説などを配信

9月13日までとなった森アーツセンターギャラリーの「おいしい浮世絵展 ~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~」。その閉幕後、10月8日から「デジタル展覧会:豆腐小僧とゆく、おうちでおいしい浮世絵展」の有料配信が決定した。

歌川国芳 春の虹蜺 1836 個人蔵
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 森アーツセンターギャラリーで9月13日まで開催中の「おいしい浮世絵展 ~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~」。本展は浮世絵師たちによって描かれた「江戸の食」をテーマに、色彩豊かな作品と、当時の人々が舌鼓をうった江戸の味わいを紹介する展覧会だ。

 そんな本展閉幕後の10月8日から、「デジタル展覧会:豆腐小僧とゆく、おうちでおいしい浮世絵展」として、動画配信がスタートする。

歌川広重 五十三次 女川(張交 十三) 1852 味の素食の文化センター蔵

 デジタル展覧会では、もっとも人気の高かった歌川豊国(三代)《見立源氏はなの宴》や歌川国安《日本橋魚市繁榮圖》などを解説付きで紹介。また、北尾政美《夭怪着到牒》に描かれた豆腐の妖怪「豆腐小僧」がナビゲーターとなる(声の出演は声優・江口拓也)。

 公開期間は11月上旬までの約1ヶ月で、価格は900円(予定)。加えて、江戸に生きた庶民の「食のシーン」を凝縮した浮世絵の魅力を伝える公式図録も、引き続き通販サイトなどで継続販売される。