2020.6.11

「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」、都現美で開催。世界初の大規模回顧展

アート・ディレクター、デザイナーとして多岐に渡る分野で新しい時代を切り開きつつ世界を舞台に活躍した石岡瑛子(1938〜2012)の、世界初となる大規模回顧展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」が東京都現代美術館で開催される。会期は11月14日〜2021年2月14日。

石岡瑛子 映画『白雪姫と鏡の女王』(ターセム・シン監督、2012年)衣装デザイン (C)2012-2020 UV RML Films dba Relativity Media. All Rights Reserved.
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 1992年公開の映画『ドラキュラ』の衣装を手がけ、アカデミー賞を受賞。また2008年の北京五輪では開会式の衣装を担当するなど、世界的デザイナーとして知られる石岡瑛子(1938〜2012)。その世界初となる大規模回顧展が、東京都現代美術館で開催される。会期は11月14日〜2021年2月14日。

石岡瑛子 Photo by Robert Mapplethorpe
Eiko Ishioka, 1983 (C)Robert Mapplethorpe Foundation. Used by permission.

 石岡は1938年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部を卒業後に資生堂に入社し、社会現象となったサマー・キャンペーン(1966)を手がけ、頭角を現した。独立後もパルコや角川書店などの数々の歴史的な広告を制作し、80年代初頭には拠点をニューヨークに移す。その後は映画やオペラ、サーカス、演劇、ミュージック・ビデオなど、多岐に渡る分野で活躍を見せた。

石岡瑛子 ポスター『西洋は東洋を着こなせるか』(パルコ、1979年) アート・ディレクション

 本展は、「Timeless:時代をデザインする」「Fearless:出会いをデザインする」「Borderless:未知をデザインする」の3部で会場を構成。

石岡瑛子 映画『Mishima: A Life in Four Chapters』(ポール・シュレイダー監督、1985年) プロダクション・デザイン Mishima (C)Zoetrope Corp. 2000.  All Rights Reserved. / (C)Sukita

 石岡のデザインプロセスを示す膨大な資料や、『ドラキュラ』(1992)、『落下の王国』(2006)、『白雪姫と鏡の女王』(2012)、オランダ国立オペラ『ニーベルングの指環』(1998-1999)など、ハリウッド・アカデミーをはじめとする世界各国のアーカイブから集められた映画・舞台衣装を展示。石岡のデザイナー人生を総覧するものとなる。

石岡瑛子 アルバム・パッケージ『TUTU』(マイルス・デイヴィス作、1986年) アート・ディレクション
石岡瑛子 オペラ『ニーベルングの指輪』(リヒャルト・ワーグナー作、ピエール・オーディ演出、オランダ国立オペラ、1998-1999年)衣装デザイン (C)ruthwalz
石岡瑛子 コンテンポラリー・サーカス『ヴァレカイ』(シルク・ドゥ・ソレイユ、2002年)衣装デザイン Director: Dominic Champagne / Director of creation: Andrew Watson / Set designer: Stéphane Roy / Courtesy of Cirque du Soleil
石岡瑛子 映画『落下の王国』(ターセム・シン監督、2006年)衣装デザイン (C)2006 Googly Films, LLC. All Rights Reserved.
石岡瑛子 『北京夏季オリンピック開会式』(チャン・イーモウ演出、2008年)衣装デザイン (C)2008 / Comité International Olympique(CIO) / HUET, John
石岡瑛子 映画『白雪姫と鏡の女王』(ターセム・シン監督、2012年)衣装デザイン (C)2012-2020 UV RML Films dba Relativity Media. All Rights Reserved.