2018.9.5

ガラスの茶室で知られるアーティスト・吉岡徳仁の個展をチェック。光が融け込む新作インスタレーションも発表

アメリカの『Newsweek』誌の「世界が尊敬する日本人100人」にも選出された世界的アーティスト・吉岡徳仁の個展「吉岡徳仁 ガラスの茶室-光庵」が開催される。本展では、代表作《ガラスの茶室-光庵》が美術館の展示空間に初めて設置され、光と融合させたインスタレーションとして発表されるという。会場は佐賀県立美術館。会期は11月28日~2019年2月11日。

吉岡徳仁 ガラスの茶室-光庵

 吉岡徳仁は1967年佐賀県生まれのデザイナー。デザインのみならず、アートや建築分野においても活躍しており、これまで数多くのデザイン賞を受賞したほか、アメリカ・『Newsweek』誌の「世界が尊敬する日本人100人」のひとりとしても選出された。その作品は東京都現代美術館、ニューヨーク近代美術館(アメリカ)、ポンピドゥー・センター(フランス)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(イギリス)など、国内外の美術館に所蔵されている。

 人間が持つ様々な感覚を、光、音、香りなどの非物質的な要素で形象化することによって独自の表現を生み出している吉岡。光を透過する素材でつくられた作品には、エネルギーやオーラを知覚する日本独自の自然観が映し出され、日本文化の根源を追求する吉岡の姿勢がうかがえる。

 今回、佐賀県立美術館で開催される特別展「吉岡徳仁 ガラスの茶室-光庵」では、吉岡の代表作のひとつとして知られる《ガラスの茶室-光庵》が美術館の展示空間に初めて設置され、光と融合するインスタレーションとして発表されるという。加えて、パリのオルセー美術館にも所蔵されているガラスのベンチ《Water Block》、ガラスのテーブル《Waterfall》なども見ることができる。