EXHIBITIONS

新潟市美術館・新津美術館所蔵品による

秋葉区ゆかりの作家たち

2022.01.22 - 03.06

式場庶謳子 子どものうた 春の使い 1978 新潟市新津美術館蔵

笹岡了一 流沙 1968 新潟市新津美術館蔵

笹岡了一 コレヒドール島を望(む) 1943 新潟市新津美術館蔵

 新潟市美術館と新潟市新津美術館、2館の所蔵品による展覧会「秋葉区ゆかりの作家たち」が開催されている。

 1997年に新津市美術館として開館し、現在の名称となった新潟市新津美術館。新潟市秋葉区の地域に根差した美術館であり、笹岡了一をはじめとする秋葉区ゆかりの作家の作品を収集・展示してきた。また新潟市美術館(1985年開館、新潟市中央区)も、旧小須戸町ゆかりの砂井正七(さごい・しょうしち)や阿部展也(あべ・のぶや)など、現在の秋葉区ゆかりの作家の作品の収集・展示を続けている。

 本展では、2館が形成してきたコレクションのなかから、日本画、洋画、版画、写真など多彩な分野にわたる秋葉区ゆかりの作家たち18名の作品約180点を展示。6つのテーマ「砂井正七―大正期の眼差し」「昭和の戦争―笹岡了一と阿部展也」「戦後の笹岡了一」「阿部展也とその後の〈抽象〉」「伝統と個性」「春の花と生命の輝き」に分けて紹介する。

 出展作家は、砂井正七、笹岡了一、阿部展也、佐藤昭平、式場庶謳子(しきば・しょおうこ)ら。新潟市新津美術館が立地する地域で育まれ、郷土の美術史で語り継がれる作家たちの作品を一堂に鑑賞できる好機となる。